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【新歓】みんなで真・魔法少女大戦!?

リアクション公開中!

【新歓】みんなで真・魔法少女大戦!?
【新歓】みんなで真・魔法少女大戦!? 【新歓】みんなで真・魔法少女大戦!?

リアクション

 敵は次々やられて攻撃が≪起動式バイオタンク一号≫に集中していく。
 室内はあちこち穴が開き、徐々に≪起動式バイオタンク一号≫の移動が制限され、攻撃が当たるようになってきた。
 咲耶も歌菜に追い詰められ、焦りだす。

「に、兄さん。どうしましょう!?
 このままじゃ、やられちゃいます!」
「ならば仕方ない。これを使うしかあるまい!」

 咲耶の肩に乗ったハデスが機晶爆弾を取り出して、投げようとする。

「させるかよ!」

 羽純が【サンダークラップ】を発動する。

 電撃がハデスに直撃し、機晶爆弾をポロリ――

「ちょっ、兄――」

 ――爆発した。

 床に大穴が開き、周囲にハデス達の姿はなかった。

「死んだ……?」

 暗い穴の底からハデスに怒る咲耶の声が聞えてきた。

「あの人達丈夫ね」
「そうだな」

 歌菜達は深追いはせず、≪起動式バイオタンク一号≫の破壊を優先することにした。


「マコ、上からくるぞ!」
「わかっています! あまり騒いでいると舌を噛みますよ!」

 タクティカルアームズで周囲の敵を薙ぎ払っていた桐ヶ谷 真琴(きりがや・まこと)は転がるようにビームを回避すると、頭の上でしがみ付いているハムスター姿の桐ヶ谷 煉(きりがや・れん)に忠告していた。

「もういいかげん、落りてきてくださいよ!!」

 真琴がタクティカルアームズで打ち落とそうとするが、もう少しの所で避けられてしまう。

「後もう一歩なんですが……」
「だったらワタシが援護するわ!」

 シオン・エヴァンジェリウス(しおん・えう゛ぁんじぇりうす)が敵の拳銃を拾う。

「ツカサ、いくわよ!」
「へ?」

 シオンは月詠 司(つくよみ・つかさ)を摘まみあげると、尻の部分に穴を開けて銃口を押し込み始めた。

「や、やめてください!
 そんなとこに入んな、あうべぶごぎゃぶぅべるば@#&★*/¥!%……」

 無理やり拳銃を押し込まれた司は、穴を開けられ口から銃口が飛び出す形になった。

「ワタシが打ち落とすからマコは、できるだけ天井に穴が開いた場所まで追い込んで!」
「了解です!」 

 シオンと真琴が作戦を立てる
 その間に司は【テレパシー】で煉に助けを求めたが、仲間を守るためだと見捨てられた。

「ツカサ、ワタシが銃で倒したみたいに見せたいから、合図で強化したファイナルレジェンドを発動してね」

 シオンの言葉に司は胸を撫で下ろした。

 なんだ……打ち落とすといっても私の技なんですね。 
 だったら、開いた穴を縫えば元通りになりますよね。よかった。
 でも、いきなり人に穴を開けて銃を入れるなんて、どうなるかと思いましたよ。

 シオンが銃に刺さった司を構える。
 真琴が≪起動式バイオタンク一号≫を追いこむ。

「今です!」
「行くわよ! 魔法少女CQCパート1´『クリムロイヤル』!!
 ファイヤアアアァァァ!!

 司が【禁じられた言葉】で強化された【ファイナルレジェンド】を放つ。と同時に――

 パァァァン――!!

 シオンが引き金を引いた。

 司の馬の頭が四方に弾け、綿が飛び出す。
 その瞬間、司は世界がスローモーションになり視界が真っ白に染まっていった。


 司の放った【ファイナルレジェンド】は、≪起動式バイオタンク一号≫の足に直撃し、破壊した。
 大きな音と埃を立てて地面に落下する≪起動式バイオタンク一号≫。
 どうにか立ち上がろうとしている所に、真琴が追撃をかける。

「終わりにしますよ! これがボクの全力全開!」

 一気に接近した真琴が≪起動式バイオタンク一号≫の装甲を突き破ってタクティカルアームズの大型ブレードを突き刺した。
 そして――

いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 【ヴォルテックファイア】の激しい炎と【グレイシャルハザード】の凍てつく冷気を動力炉に直接流し込んだ。
 ≪起動式バイオタンク一号≫の内側から眩い光が漏れ出し、真琴が飛び退くと同時に、爆発が起こる。

 ――≪起動式バイオタンク一号≫は核の部分を破壊され、完全に動きを停止した。


「やりました!」
「よくやったぞ、マコ!!」

 喜ぶ真琴の頭を煉がハムスターの小さな手で撫でまくっていた。

 その横ではシオンがボロボロになった司を持ち上げて観察していた。

「あ〜、ツカサがボロボロ……」

 軽く振ると、中身の綿がすべて抜け押ち、布だけが残った。

「これ、もとの体に戻ったらどうなるんですかね?」
「うおっ、喋った!?」

 シオンは驚いて司を床に落とした。
 布だけになった司は、声を発することができるものの、ビクビクと身体を震わすことしかできなくなっていた。

「さぁ、わからないけどアウストラリスに聞いてみようか?
 もしあれだったら、誰かに直してもらえばいいんじゃない?」
 
 シオンは楽しそうに笑いながら、司を拾いあげた。
 
 ――その時、スピーカーから男の声が響く。

『……てめぇら、よくもやってくれたな』

 一息つこうとしていた生徒達は、一斉にスピーカーへ視線を向けた。
 姿が見えない戦艦の艦長は、どこかに隠れて生徒達の行動を見ていたのだ。

『だが、まだ終わりじゃねぇ。
 とっておきの見世物がまだ残ってるぜ……』

 スピーカーからスイッチを押す音が聞こえ、どこかで爆発音が聞こえた。
 直後、通路から物凄い勢いで紫色の霧が室内に入り込んできた。

「うわっ、なんだ!?」

 生徒達は慌てて、口を押える。
 視界が霧に包まれ、前が見えない。


 すると、背後で何か機械音が鳴り響き――天井が崩れ落ちてきた。