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機甲虫、襲来

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機甲虫、襲来

リアクション


エピローグ

 事件終息後、壊滅したアルト・ロニアはシャンバラ教導団が封鎖。徹底的な調査をされることになった。
 ヨルクの身柄と機甲虫の残骸は教導団に引き渡されることとなり、アルト・ロニアには一時の平穏が訪れた。




 シャンバラ教導団による封鎖が行われる直前――
 雨が降りしきるアルト・ロニアに、一人の少女が訪れた。
 彼女は、機甲虫の残骸に触れると静かに呟いた。
「……申し訳ない。無理をさせてしまったようだ」
 少女は機甲虫に憐憫の視線を向けると、手をかざした。
「せめて人に利用されぬよう、この手で葬ってやろう」
 少女の手の平から電波が発せられた。それは、機甲虫の回路に自壊用の信号を送る特殊な電波だ。
 主からの信号を受け、機甲虫の内部に仕込まれた自壊機能が作動した。自壊機能は機甲虫の分子間結合を次々に切断し、その身体を単なる元素へと分解していく。
 原子と原子の繋がりを断たれた機甲虫たちは砂のように崩れ落ち、雨風の中に散っていった。
 今頃、シャンバラ教導団と一部の契約者の手に渡った機甲虫も同じように分解され、砂と化しているはずだ。
 ――これでいい。自壊用電波を解析され、発信源たる自分の位置を探知される怖れはあるが、“アイゼンダール”の技術を敵に渡してしまうわけにはいかない。
「人は、怖いな……」
 少女は踵を返すと、雨の中に消えていった。



担当マスターより

▼担当マスター

半間浦太

▼マスターコメント

●マスターコメント
初めましての方は初めまして、そうでない方はこんにちは。半間浦太です。
『蒼空のフロンティア』でシナリオを執筆するのは、今回が初めてとなります。
どうだったでしょうか。満足して頂けたでしょうか。
満足できなかったという方には、次回より満足して頂けるようなシナリオを目指したいと思います。


皆様の次回シナリオのご参加を、心待ちにしております。
ご静聴、ありがとうございました。