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現れた名も無き旅団

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現れた名も無き旅団

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■双子を暴走させろ!

 イルミンスール魔法学校、廊下。

「あの二人がまともな薬を作っているなんてすごく珍しいなぁ。しかも煽って暴走させないといけないなんて。これは様子を見に行かなきゃ」
 アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)達から双子に関する話を聞くなり小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)は暴走しない双子に驚き興味津々。何せ美羽がいつも遭遇するのは迷惑をばら撒く双子だから。
「会ったら全力で煽り倒しつつ迷惑は止めないと」
 美羽はぐぅと握り拳を作り決意を固めるなり急いだ。
 途中、
「あれは……」
 自分と同じ目的を持つと思われる女性二人組を発見し美羽は声を掛けに行った。

「偶々用事があってイルミンスールに来てみれば、まさかあの双子が恐ろしい事にまともな物を作ってるなんて、こりゃ、見に行かなきゃ」
 用事を終えた後にアーデルハイト達の話を聞いたセレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)は肩をすくめ大袈裟に驚いて見せた。
「野次馬根性はどうかと思うけど、正直信じられないわね……というかどんだけあの双子信用無いのかしらね」
 セレンフィリティの物見見たさにツッコミを入れるセレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)も話を聞いた時は驚いていた。
「まぁ、あの双子なんだから仕方無いでしょ。それより今回はやり過ぎの魔法薬を作らせる必要があるって言うからテキトーに煽り倒すわよ。あの二人ノリがいいからすぐね」
 双子をよく知るためと雑な性格のためセレンフィリティは双子に対してぞんざいな口振りである。
「そうね。ただ、いつもならセレンの鉄拳制裁とかでしばき倒す展開だけど……」
 セレンフィリティのいつもの雑な様子に呆れつつも双子に対してはセレアナも同じ認識。
 最後まで言葉を紡ぐ前に
「今回は逆に双子を煽って見慣れた派手な悪戯をさせないといけないんだよね」
 セレンフィリティ達を見付け声を掛けに来た美羽がセレアナの会話に加わった。
 そして
「そうそう、まぁ、簡単な仕事よね」
「相手はあの二人だもんね」
 セレンフィリティと美羽は双子に対して散々な事を言っていた。ただそこには悪意ではなく親しみに溢れていた。
 三人はこのまま双子のいる実験室に向かい、そこで目的を同じくする先客に遭遇した。