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リアクション
アトラスの傷痕
酒杜 陽一(さかもり・よういち)が高根沢 理子(たかねざわ・りこ)を連れて歩いていた。――最愛の人を巻き込んだ、この戦いを終わらせる為に。
得物である『ソード・オブ・リコ』は通常の刀身にしたまま、理子に寄り添うようにオーロラのなかを進む。この狂ったオーロラには光輝属性のダメージがあるほか、毒を付加する効果もある。
「理子さん。これを使ってください」
陽一はナノ治療装置を施してから、彼女に光輝耐性を与えるブライトリングを3つ渡した。
「ありがとう。使わせてもらうわ」
陽一はさらに、彼女がし毒を受けたら婚約指輪を使って癒やすつもりでいた。ここまで対策をとれば、理子がオーロラによって行動不能になることは防げるだろう。
彼らの背後ではフリーレ・ヴァイスリート(ふりーれ・ばいすりーと)が【護国の聖域】で味方の魔法防御力を高めるという徹底ぶりだった。
「お兄ちゃんにこれを渡しておこう」
酒杜 美由子(さかもり・みゆこ)が【商人の切り札】を使って、『さざれ石の短刀』と、服装として持ち込んでいた掟破りの武器、『三上山の大百足』を陽一に手渡した。
「ありがとう。使わせてもらうよ」
それぞれの装備を譲り合い、準備万端となった陽一たち。そんな彼らの前に、一人の利己的な遺伝子の旅人【セルフィッシュジーン・ウォーカー】が現れる。
重力に逆らう赤髪に、キリッとしたつり目――。外見年齢は十代前半くらいだろうか。
それが陽一と理子の子供であることは、一目瞭然だった。
ふたりのDNAが混ざり合ったふたりを前に、緊張感が高まっていくなか。
とても真面目な顔で、美由子が言う。
「これぞまさに……理子的な遺伝子だね」
美由子の天然ボケを無視して、陽一は子供に【プロボーク】を放った。敵の注意を自分に向けさせるためだ。自分と理子が合わさっている分、戦闘力では相手のほうが上だが、こちらには大百足がいる。さらにパートナーたちの支援も期待できる。勝算は十分にあった。
子供の集中力が陽一に向けられたところを見計らって、美由子が【驚きの歌】を放つ。子供が一瞬ひるんだ隙に、陽一が【ヴィサルガ・シューニャフリーレ】を美由子のギフトたちにかけた。『ペンギンアヴァターラ・ヘルム』をはじめとする、鯨型、竜型、スズメ型、鳥人型といった多種多彩なギフトが融合し、なんだかよくわからないがとても強そうなギフトに変形した。
思わず子供は逃げ出そうとするが、フリーレが『終焉剣アブソリュート』で逃げ道を凍らせた。足元の氷で滑り転んだ子供へ、陽一はソード・オブ・リコで斬りかかる。
子供もすかさず得物の剣で防戦するが、もともと陽一には相手を斬り殺すつもりなどない。互いの剣を鍔迫り合うようにし、円を描くように下へ回しながら、その反動で敵の武器を上空に放り投げる――いわゆる剣道の『巻き上げ』を披露した。
武器を失い無防備になった子供へ、返す刀を鳩尾に打ち込む。
「ぐっ……」
その場にうずくまるセルフィッシュジーン・ウォーカー。パートナーとの完璧な連携で、陽一と理子の子供をみごと無力化することに成功した。
しかし陽一は何を思ったか、子供を抱き上げると、そのお尻をバシバシと叩きはじめたのである。
「親なら、間違いを犯した子供を厳しく叱らないと」
「う……うわーん!」
お尻を叩かれて、子供は思わず泣きだしてしまった。
どうやら、深く反省しているようだ。
「ご、ごめんなさい……」
「うん。わかればいいんだ」
子供がちゃんと謝ったので、陽一は許してあげた。そっと地面に下ろし、頭をなでてあげる。
実は陽一も、なでている手の感覚はなくなりかけていた。殴る方も痛いからこそ、しっかり育ってほしいという思いが伝わるのだ。
「――他の子供たちも、本来は被害者だ。できれば助けてやりたいけど……。その為に、世界を犠牲にできない」
愛の名のもとに世界の破滅を正当化してしまえば、零と同じになってしまう。
すべての子供を救うことはできないかもしれない。それでも今は、できる限りのことをしよう。
陽一は覚悟を新たに、パートナーたちや理子、そしてふたりの子供を連れて、零のもとへと足を速めたのである。
「変態さんはやっつけるの!」
及川 翠(おいかわ・みどり)もまた、零のもとに突撃していた。
「よくわかんないけど、八紘零って人はみんなを改造して作り変えたがってるらしいの。そんな変態さんは、やっつけるの!」
翠は零を『変態』と認定してハンマーでふっとばしてやるつもりなのだ。単純にやっつけるのが目的なので、後の事はほとんど考えていない様子である。
「ふぅん……よくわかんないけど、零って人は変態の敵さんって事で良いのかな?」
サリア・アンドレッティ(さりあ・あんどれってぃ)も、零を『変態』と認定することにしたようだ。
「なんか進化したら自分になるんだ〜とかって言ってるみたいだし……って、翠ちゃん待って〜!」
とはいえ、闇雲に突撃していく翠を放ってはおけない。サリアは左腕をライフルに変えて、いつでも援護射撃ができるようにする。
零を殺してしまえば、契約者たちの遺伝子が組み込まれた子供たちも死んでしまうらしいのだが……。とにかく変態は殺っちゃってもいいやと思っているサリアは、【我は誘う炎雷の都】と【我は科す永劫の咎】をライフルの弾に籠めておいた。
「えぇと。何か翠もサリアも盛大に思い込みしてるみたいだけど……」
暴走するパートナーたちを見守りながら、ミリア・アンドレッティ(みりあ・あんどれってぃ)はつづける。
「まぁ、自分の遺伝子で世界を一つにしようなんて輩は、変態で良いでしょうね」
「えっ! 納得しちゃうんですか!?」
ミリアのつぶやきに驚いたのはナターシャ・トランブル(なたーしゃ・とらんぶる)だ。彼女はいつものように、ミリアといっしょに暴走した二人を止める――という展開を予想していたのだ。
それが、いっしょに戦う流れになってしまった。
「変態さんって……。変態には違いないでしょうけど……」
アトラスの傷痕に屹立する、巨大な永遠樹を見上げながらナターシャは言う。見た目がこれほど変わってしまえば、生物学的な意味でも零は『変態』である。
「まあ、戦うなら戦うでいいんですけどね……。翠さんみたく突撃しちゃうのは多分間違いですし。かと言って私は、遠距離攻撃は苦手ですから……。一体どうしましょう?」
戦闘が不得意のナターシャは困惑する。とりあえず、ソニックブレードでも投げてみようかしら……?
ナターシャが、自分の役割についてわりと本気で悩んでいると。
彼女たちの前に、セルフィッシュジーン・ウォーカーが出現した。ちっちゃくて可愛い女の子。翠、サリア、ミリア、ナターシャの特徴を合わせた感じである。
四人のDNAを受け継いでいることは違いないのだが、彼女たちにとっては、遺伝子よりも重要なことがあった。
サリアがさっそく、わたげ大隊を放つ。もふもふとした毛玉のようなうさぎたちが、一斉にセルフィッシュジーン・ウォーカーの前を行進していく。
だが。
子供は、わたげうさぎを完全に無視した。
「違うね」
「違うもん」
「違うわ」
「違います」
四人がほぼ同時につぶやいた。いくらDNAを受け継いでいようと、『もふもふに興味がない』のなら、それはもう自分の子供ではないのだ。
「零って人の遺伝子があるなら、あなたも変態さんなのーっ!」
翠はおっきなハンマーを振りかぶり、セルフィッシュジーン・ウォーカーに殴りかかっていった。
少しずつ賑やかになるアトラスの傷痕。その中心部ともいうべき永遠樹の周囲では、段ボール箱がじりじりと這い寄っていた。
中にいるのはもちろん葛城 吹雪(かつらぎ・ふぶき)だ。ちなみにこの段ボールは、零から密かに贈られたもので、光輝耐性を備えている。
吹雪と零は、『パラミタを混沌に陥れる』という大きな目的の上で共通するものがあった。その親近感からか、吹雪は特殊な段ボールだけでなく、秘密兵器までプレゼントされていた。
しかし。
「すまんであります、八紘零。遺伝子がどうこうという話になると、ここで袂を分かつことになるであります」
零のことは同志(友)と思っている吹雪だが、彼女にはかけがえのない夢があった。
この世界でテロを繰り返すこと。これだけは、どうしても譲れない。
「前にも言ったでありますが、自分は借りを作らない主義であります! もらった秘密兵器は……派手にぶっ放すでありますよ!」
秘密兵器が込められたバズーカをコルセア・レキシントン(こるせあ・れきしんとん)から受け取ると、吹雪はわくわくしながら引き金を引いた。
「……ねえ。この秘密兵器って、『爆発』か『性格反転のクローン』のどちらかが起きるのよね?」
「そうであります! 鬼が出るか蛇が出るか――。どちらにしても楽しみであります!」
零の枝に向けてバズーカを発射。
秘密兵器が着弾すると同時に、大爆発が起こった。
キノコ雲が立ち上り、荒れ狂うオーロラと相まって、アトラスの傷痕は視界不良になる。もうもうと広がる煙のなかを、吹雪はバズーカ片手にはしゃぎ回っていた。
「弾はまだあるであります! もっともっとカオスを作るでありますよ!」
「……もし性格反転のクローンなら、『きれいな吹雪』が出たりするのかしら?」
「それはもう一点の曇りも無いくらい綺麗な心のクローンが出てくるであります」
ドヤ顔で言い放つ吹雪に、コルセアはため息混じりにつぶやいた。
「自分の心が汚れて歪みまくってるのは、自覚してるのね……」
「あっ。あの時の裸のテロリストがいるでありんす」
吹雪の姿をとらえたハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)が、すかさず走り寄ってくる。
彼女たちには因縁があった。ハイナが零に仮想通貨を盗まれ、葦原島を財政難に陥れてしまった際、吹雪はあろうことか全裸で彼女を挑発しまくったのである。
「あの時の屈辱、忘れもしないでありんすよ」
ぷんすかと憤るハイナに、吹雪はケラケラ笑いながらバズーカをぶっ放した。
「な……なんでありんすか?」
驚くハイナの前には、彼女とよく似た女性が立っていた。しかし相手は和服をしっかりと着こなし、おしとやかな雰囲気をかもしだしている。
ハイナの性格反転クローンは、いかにも『大和撫子』という感じの美女であった。
彼女のクローンが冷笑を浮かべながら言う。
「ずいぶんと、お下品な格好をしてらっしゃるのね」
「なんですとーっ! わっちのほうが、大和で撫子でありんす!」
『日本人より遥かに詳しい』と思い込んでいるハイナは、自分のほうが正しい和服の着こなしだと主張した。ふたりの言い争いは、やがて殴り合いへと発展する。
「わっちのほうが正しいと……なんど言えばわかるでありんすか!」
日本文化の継承者を譲らないハイナだが、クローンを殴る彼女は興奮しすぎたのか、ときおりサノバ●ッチだのマザー●ァッカーだのと口走っていた。そんな大和撫子はいない。
怒りを強さに転化したハイナは、クローンとの殴り合いに辛くも勝利する。しかし、彼女はオーロラの対策を怠っていたため、結局は行動不能になるまでのダメージを負ってしまった。
「うぅむ……。裸のテロリストとの決着は、次に持ち越しでありんす……」
ハイナ・ウィルソン、ここで離脱。
「オーロラから逃げまわっているうちに、皆とはぐれてしまったのだよ……」
一人ふらふらと歩くセレスティアーナ・アジュア(せれすてぃあーな・あじゅあ)を目ざとく発見した吹雪は、さっそく近づいてバズーカの銃口を向けた。
「たーまやー! であります!」
「うわああああああ!?」
いきなり撃たれて、思わずうずくまったセレスティアーナ。こんなところで死んでしまうのかとその虚しい一生を悔やんだが、どうやら身体は無傷のようである。
その変わり、セレスティアーナの前には性格反転クローンが立っていた。
「……不様」
「だ、誰なのだ!?」
とつぜん現れた自分に似た人物を前にして、セレスティアーナは驚きを隠せない。騒々しくパニックを起こすオリジナルとは対照的に、クローンは至って冷静だった。
「……阿呆」
しかし、そんなことを言っているクローンも性格が逆なだけで、おばかであることは変わらないため、オーロラの対策など考えもしてなかった二人はまとめて行動不能になった。
「もはや……ここまでなのだよ……」
セレスティアーナ、ここで離脱。
バズーカ片手に暴れまわっていた吹雪だが、彼女の前には長曽禰 広明(ながそね・ひろあき)の姿が見えた。
「まずいわ……。長曽禰さんに見つかっちゃう」
いちおう肩書が『シャンバラ教導団』である以上、クローンを作って遊んでいるところを中佐の長曽禰に見られるわけにはいかない。
だが、こんなことで大人しくなる吹雪ではなかった。
「任せるであります!」
吹雪は恐れ多くも、上司に向かってバズーカをぶっ放したのである。これには、パートナーの奇行を数多く見届けてきたコルセアも青ざめた。
「うわっ! ……なんなんだ一体?」
とつじょ襲った爆風を両手でさえぎる長曽禰。顔をしかめる彼の前に現れたのは、長曽禰によく似たクローンだった。――髪は金髪で、耳にはじゃらじゃらとピアスをぶら下げていたが。
「チョリースッ!! えっ、なにこのおっさん? こいつがオレのオリジナルなんすか? まぢウケるんですけど〜。髪ぼっさぼさで鬼ヤバくねwww ちょーアリエンティストwwww」
「なんなんだ、このチャラい男は……」
長曽禰がすぐに自分のクローンを鉄拳制裁した。
「くそぅ……。これも零とかってジイさんのしわざか……」
クローンを殴り倒しながら、長曽禰は歯噛みする。直接的には吹雪のしわざなのだが、彼女にとって運がよかったのは、長曽禰の怒りの矛先がすべて零に向いていたことである。
「どこまでオレを侮辱すりゃ気が済むんだ! 零とかってジイさんは!」
長曽禰もまた零に因縁を持つ。この付近で発掘された放射性物質を含む鉱物、アトラスの瘡蓋。彼はそれをパワードスーツの開発に活かそうとしたのだが、零に強奪されたあげく、下着型の核兵器などというふざけたものに変えられてしまったのだ。
ぜひとも自らの手で因縁を晴らしたい長曽禰だったが。
クローンとの戦いは、彼を心身ともに疲労困憊させていた。
「……悪いが、オレはここで抜けさせてもらう」
集まった契約者たちを見回して、彼はつぶやく。
「後は任せたぜ。オレの恨み、晴らしてくれよ……」
長曽禰 広明、ここで離脱。
離脱者がぽつぽつと出始めたアトラスの傷痕。パートナーと違って引き際をわきまえているコルセアは、そろそろ潮時だなと感じていた。
「ワタシたちも撤退したほうがいいんじゃないかしら?」
コルセアがパートナーに告げたが、どうも様子がおかしい。
よく見るとコルセアが話しかけたのは吹雪ではなかった。彼女にそっくりの、性格反転クローンだったのだ。
吹雪のクローンは一点の曇りも無い瞳で振りむくと、祈るように両手を合わせ、コルセアにこう告げたのである。
「この世界が、平和になるといいですね」
「誰よ貴女……」
ドン引きしながら、コルセアはそそくさと退散していった。
コルセア・レキシントン、ここで離脱。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)とコハク・ソーロッド(こはく・そーろっど)がオーロラのなかを進んでいく。目指す先には当然、永遠樹と融合した零がいる。
イコンとインテグラもどきが飛び交う空を見上げて、美羽は思った。
虚空樹の運搬が成功し、このまま永遠樹が対消滅されたら。パートナーロストで零は死ぬかもしれない。
いや。零のことだからなにか悪あがきをするに決まっている。だけど、どっちにしてもそう長くはもたないはず。
零が死ねば、彼をめぐる一連の事件はいちおうの解決をみるだろう。
でも……。
「それじゃ納得できないよ!」
美羽は固く握りしめた小さな拳をブンブンと振った。
これまで零が行ってきた非道。とくに花澤愛華羽の最後を見た美羽は、自分の手で零を殴ってやらないと気がすまない。
そして、それはおそらく……。
「――あたしも。美羽と同じ気持ちだぜ」
花澤 愛音羽(はなざわ・あねは)が自分の握りこぶしを、美羽の拳にコツンと当てた。
「八紘零をぶっとばしてやろう! そして、一緒に引導を渡すんだ!」
意気込む彼女たちだったが、その前方を一人のセルフィッシュジーン・ウォーカーが塞いだ。
美羽そっくりの容姿に、コハク譲りの翼を持つ、ヴァルキリーの少女。
「……ふたりは、先に行ってて」
コハクがセルフィッシュジーン・ウォーカーと対峙する。
だけど、コハクには戦う意志はなかった。装備していた『怪力の籠手』を外し、愛音羽にむけてポンッと投げる。
籠手を受け取った愛音羽は戸惑いの表情を浮かべた。
「いいのかい? こいつを預かっちまっても」
「大丈夫。……ここは僕にまかせてほしいんだ」
いくら強者のコハクとはいえ、装備を外した状態は危険ではないだろうか?
そもそも相手は、コハクや美羽の力を受け継いでいるのである。
だが、セルフィッシュジーン・ウォーカーを見つめる彼の眼差しには、どこか父親らしい強さが感じ取れた。実際にはまだ子持ちではないコハクだけど、その純朴さのなかに、どんな青い空よりも澄みきった優しさが込められている。
――コハクに任せておけば大丈夫だ。愛音羽はそう判断すると、美羽といっしょに零のもとへ駆け出していった。
「いいか、コハク! この籠手は借りるだけだぞ! あとで絶対に返すんだからな!」
『生きてまた会おう』という意味の、お決まりのセリフを吐く愛音羽に、微笑みを向けるコハク。遠ざかる彼女たちの背中を見送ると、コハクはヴァルキリーの少女に近づいていった。
美羽とコハクのDNAを受け継いだ子供は、陰鬱――というより、どこか怯えたようであった。
「こわがらないで。僕たちは……親子なんだから」
武装を解いたその両腕で。コハクは、時空を越えて出会った子供を、優しく抱きしめた。
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