リアクション
書架へ 「さあ、大整理の時となったのですから、急いで整理するのですよ」 イルミンスール魔法学校大図書室の深層にある、無数の書籍に囲まれた巨大な広間の中央に、大司書パーラ・ラミが座っていました。そこで、何やら巨大な本を開いています。 虹色に色が変化する髪の毛と一筋一筋とでパーラ・ラミと繋がったたくさんの分身たちが、それぞれ一冊ずつ本をかかえてトコトコとやってきます。 「ふむふむ。これが、彼の物語なのですね」 分身たちが持ってきた本の中身を一瞥(いちべつ)して確認すると、パーラ・ラミが得心したようにうなずきました。 「では、次を」 パーラ・ラミが指示すると、分身たちが、入れ替わるようにして別の本を持ってきて見せました。 「拝見しましょう」 そう言うと、パーラ・ラミは、それらの本を読んでいきました。 |
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