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【2020修学旅行】剣の花嫁頂上決戦

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【2020修学旅行】剣の花嫁頂上決戦

リアクション

 第2章 ポータラカ人を探せ

峰谷 恵(みねたに・けい)
エーファ・フトゥヌシエル(えーふぁ・ふとぅぬしえる)
グライス著 始まりの一を克す試行(ぐらいすちょ・あんちでみうるごすとらいある)
レスフィナ・バークレイ(れすふぃな・ばーくれい)は、
バトルには参加せずに、ポータラカ調査のため、
謎の飛行物体の調査を行っていた。
恵はディテクトエビルと殺気看破で警戒しつつ、敵対するものが現れたら、
ヒプノシスで無力化するつもりであった。
「私としては参戦にもやぶさかではないのですが」
エーファは言う。
4人の中で一番胸が小さいことを気にしており、
やや戦闘に乗り気なのは、その八つ当たりもあるのであった。
とはいえ、エーファもH一歩手前のGはあるのである。
「こちらは好奇心を満たさせてもらうとしよう」
グライスは、恵とともに調査を行う。
「以前発見された、ポータラカの金属片に似たものはないだろうか」
「……そもそもポータラカ人とやらは本当に強化型光条兵器を寄越すつもりがあるのか?」
レスフィナは、ポータラカ人への疑念を口にする。
主に画像を記録した銃型HCの保持や、拾得物の管理が担当であった。
とはいえ、まだめぼしいものは見つかっていない。

そこに、ネルソー・ランバード(ねるそー・らんばーど)が現れる。
「ボク達は戦う気はないけど……襲い掛かってくるなら」
「まあ待て、オレも戦う気はない」
恵に、ネルソーは言う。
「ここで争えば主催者の思うツボだ!
主催者の首を取れば、事態は終結するはずだ」
「わかった、じゃあ、いっしょに調査をしよう。
ボクは特にポータラカ人を倒すつもりもないけど……」
恵は言い、ネルソーも同行することにした。

★☆★

一方そのころ、飛行物体の中に別の者達もいた。
黒脛巾 にゃん丸(くろはばき・にゃんまる)
パートナーの剣の花嫁、リリィ・エルモア(りりぃ・えるもあ)も、
光条兵器が石になってしまった一人であった。
「雪玉の中に石入れてぶつけるとか……きょうび、地元の小学生でもやってるぞ、それ」
東北生まれのにゃん丸は言う。
「もっと大きな石を出すんだ!
それっ、リリィ気合を入れろ! がんばれ〜! ひぃ、ひぃ、ふぅ!」
「ほんにゃー! 産まれるーっ!」
リリィは、気合を入れて、漬物石大の光条兵器を取り出した。
「3000gです。って女子高生に何言わせるのよ!」
リリィは漬物石でにゃん丸を殴る。
「ぐほあ!? や、やはり威力が増しているな。
……でも、最強の武器っていったら核だよね」
「何言ってんの!?」
「閃いた!」
にゃん丸は、光条兵器の漬物石に、放射線マークを書き入れて、
飛行物体の内部、目立つ場所に設置した。
「これで、気を取られたところを物陰から不意打ちだ!
人間一番ダメージ食らうのは不意打ちだって、じっちゃんが言ってた」
「じっちゃんなんているのにゃん丸」
「いないけどね」
「まあいいけど。
ところで、好きな強化光条兵器くれるんだったら……ポータラカ人倒せば全員分貰えるじゃん」
そんな会話を繰り広げつつ、
にゃん丸とリリィは物陰に隠れた。

★☆★

飛行物体に潜入していた恵とネルソー達は、
謎の漬物石を発見する。
「こ、これって!?」
恵は慌てる。
そこに、高笑いが響き渡る。
「はーっはっはっはっはっは!」
クロセル・ラインツァート(くろせる・らいんつぁーと)が高いところから現れる。
「雪だるま王国騎士団長として、なんとしても強化光条兵器を手に入れねばなりませんッ!
負けたらポータラカの雪を持ち帰るところですが、
それは最後の手段です!
この石入り雪玉をくらいなさい!」
黒髭 危機一髪(くろひげ・ききいっぱつ)も、クロセルと一緒に攻撃をする。
「ぐはははははっ!
どうやらご当地十二星華のゴットファー座である俺様の出番のようだな!
樽の素晴らしさを教えてやろう!
くらえーっ!」
黒髭は、石が詰まった樽を転がして落下させる。
「ここまで追い詰めれば大丈夫でござろう。
これが雪だるま王国プリンスの力でござる!」
童話 スノーマン(どうわ・すのーまん)は、
禁じられた言葉で増幅したブリザードを放つ。

「お嬢さん! あぶなぁーいっ! ぐわあああああああああ!?」
にゃん丸は恵達をかばって、クロセル達に一番にぶっ飛ばされる。
「オレは無視なのか……」
ネルソーはツッコミつつ倒れる。
「放射性物質が! 早く逃げなきゃ!」
恵は、にゃん丸の設置した漬物石を、危険物と思い込み、そのまま気絶した。
エーファ、グライス、レスフィナもやられる。
「はーっはっはっはっは!
これが、正義の力というものですっ!」
「小悪党街道まっしぐらとかいうのはきっと気のせいでござる!」
「おう、このまま樽の素晴らしさを広めつつ、優勝を目指すぜ!」
クロセル、スノーマン、黒髭達の勝利であった。