蒼空学園

リアクション

教導団本校に送られた報告書　１ページ目



１・アナザー概要

　アナザーは限りなく我々の知る地球に近い存在だが、シャンバラとの接触を持つ事ができなかったという大きな違いを持つ。
　文化や技術において我々の知る地球との差異を持つが、その原因は先述のシャンバラとの関係が無い事によるものが多い。しかし、先代女王アムリアナが眠る遺跡など、過去にシャンバラと接点があったと思われる部分も散見される。

２・オリジンにおける作戦後調査

　オリジン（以後、我々の住む世界を区分のためにこう呼称する）側でのダエーヴァとの戦闘により、東京の施設や日本国民に被害が出ている。施設の被害は別の資料を参照されたし。
　教導団及び、今回の作戦に善意で協力してくれた多くの契約者により、人的被害はかなり押さえ込む事ができた。
　気にかかる点として、一般市民に対する被害は負傷者についで行方不明者が圧倒的に多く、また死亡したという報告は少ない。

３・アナザーにおける戦闘の規模と被害

　アナザーにおいては、当初の想定を上回る規模での兵器、戦力を導入した一大侵攻作戦が行われ、アナザー国連軍との共同作戦により対応が行われた。
　結果、多くの負傷者や死者を出す事になったが、無事当初の目的である千代田基地の防衛を完遂することができた。
　しかし、このまま戦争を続けられる設備、人員などが千代田基地には不足しており、今後の情勢は芳しくないと考えられる。

４・ダエーヴァの怪物

　調査の結果、イレイザーに近い構成であるものの、その構造は一般的な生物に近いものである事が判明した。
　地球の存在する生物としてみた場合、個体としての能力は人間すらも上回り、数も多くアナザー単体での対処は非常に困難であると考えられる。
　また、いくつかの行動から個体ごとに自意識があり、仲間意識といったものもあるのではと推測される。
　また、ごく少数ではあるものの、魔法的な力を持ち、高い戦闘能力を持つ司令級とされる固体が存在している。司令級は人間の言語を使う事ができ、非常に危険な存在である。

５・今後の活動

　教導団はアナザー国連軍に所属する形で、今後のアナザーでの活動を予定している。
　先だって、東京に存在している黒い大樹と称される、ダエーヴァの拠点の排除を目的とする。
　また、随時道の拡張工事を進めていく予定である。