リアクション
○ ○ ○ 美味しい物を沢山食べて。 思い切り遊んだ子供達は、ログハウスの大部屋ですやすや眠りについた。 そして朝。 まぶしい太陽の光が窓から射し込み、元の姿に戻った若者達の顔を照らした。 「うおっ!?」 早朝。らるくくん……ラルク・アントゥルース(らるく・あんとぅるーす)は、鞄の中を見て驚いた。 中には、いがぐりや棘のある草や、毛虫や昆虫が沢山入っていたのだ。 子供の時に集めたそれらの悪戯道具は、結局使われることはなかった。パーティ会場に戻ってからは、ブラヌ達と共にお菓子に夢中になってしまい、悪戯を忘れて皆と一緒にパーティを楽しんだから。 「楽しい夜だったな」 鞄の中を見ながら、遠い昔の事の様に思いだし、微笑を浮かべながらラルクは立ち上がる。 そして、他の若者達を起こさないよう、そっとリーアの家を後にする。 ぽかぽか、ぬくぬく。 暖かい布団に包まれていた青年は、突然布団を剥がされて、寒さのあまり目を覚ました。 「……ん? 魔女っ娘さ……」 がりゅうくん……いや、武神 牙竜(たけがみ・がりゅう)は、目を擦りながら隣で眠っていた女の子の顔を見て。思わず飛び上がった。 「あ、あれ? ん? あ、そうか。使い魔の黒猫だから隣に」 事態を理解していき、牙竜は後退りながら「はははは」と笑みを浮かべる。 「あ、あああああ、あんたね……」 魔女っ娘さん――セイニィ・アルギエバ(せいにぃ・あるぎえば)は、真っ赤になって言葉がちゃんと言えず、ワタワタしている。 か……可愛い。 これから何が起きるか、分かってはいる、解ってはいるが、牙竜はそんな風に感じてしまう。 ぐわしっ。 そして、セイニィは反対の隣で眠っていて、そぉっと逃げ出そうとしたキョンシーの男の子――ではなく、紫月 唯斗(しづき・ゆいと)の襟首を掴んで。 ぶんっと、牙竜の元に投げ落とし。 「ナラカへ落ちろぉぉぉー!」 ガスッ、ボガッ、ベキッ、ガギャ! 2人を足腰が立たないほど、ボコボコ、ボッコボコにしたのだった。 その家が崩れるほどの衝撃と、激しい音に。 まだ眠っていた若者達も目を覚まして。 夢から覚めて、日常へと戻っていった――。 担当マスターより▼担当マスター 川岸満里亜 ▼マスターコメント
こどもたちのハロウィンにご参加いただき、ありがとうございました! |
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