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アーリー・サマー・ニルヴァーナ

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アーリー・サマー・ニルヴァーナ

リアクション

4)


白雪 魔姫(しらゆき・まき)
エリスフィア・ホワイトスノウ(えりすふぃあ・ほわいとすのう)は、
同じ百合園生の高原 瀬蓮(たかはら・せれん)と、
アイリス・ブルーエアリアル(あいりす・ぶるーえありある)を誘い、
水上の町アイールの
アイールハーブ園を訪れていた。

「綺麗なお花が沢山……来て良かったですね、魔姫様♪」
エリスフィアが、声を弾ませ、花を見て回る。
「あら、ここにはお料理に使える植物もあるみたいですね……」
料理のレパートリーを増やそうと、
ハーブの種類や使用方法を、エリスフィアが書きとめる。

「魔姫ちゃん、
瀬蓮も、たくさんお花見れてうれしいな。
今日は誘ってくれてありがとう」
瀬蓮も、こういった場所は好きなので、
魔姫にお礼を言う。

「あと、アイリスも誘ってくれてありがとう!
皆でお花見るの楽しいね!」

「別に、たいしたことじゃないわ。
……はしゃぎすぎて、転んだりしないようにするのよ」
「はあい」
ツンデレな返答をしながらも、
魔姫は、喜んでもらえてよかったと思う。
瀬蓮は、にこにことうなずいた。

一行は、
ハーブティーを飲んでひと休みすることにした。
「今日は、せっかくお招きいただいたから、
お礼を兼ねて、僕がお茶を淹れるよ」
アイリスが、エリュシオン式のお茶の淹れ方を教えてくれる。
さすがというか、仕草が優雅で決まっている。

「すごいですね、アイリス様。
エリスも覚えて帰って、
魔姫様にエリュシオン式のお茶を淹れてさしあげたいです」
エリスフィアが、やはり、熱心にメモを取る。

「瀬蓮は、よい友人を持ったようだね。
これからも、よろしく頼むよ」
アイリスに微笑とともに言われ、
魔姫は、お嬢様然として胸を張る。
「ええ、任せておいて」

「ねえ、魔姫ちゃん、エリスちゃん、アイリス!
このクッキー、とっても美味しいよ!」
「あら、瀬蓮ったら。
こぼしてるわよ」
「あっ、いけない!」
「まったく、しかたない子ね。
……あ、たしかに美味しいクッキーね」
魔姫は、瀬蓮に勧められたクッキーを一口頬張って、そう感想をもらす。
「でしょ!
ここのハーブで作られたクッキーなんだって」
「なるほど、お菓子も作れるんですね」
エリスフィアも、瀬蓮に勧められたクッキーを見て、感心する。

こうして、午後のお茶を楽しみながら、
4人は、ガールズトークに花を咲かせるのであった。