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【カナン再生記】名も無き砦のつかぬまの猶予

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【カナン再生記】名も無き砦のつかぬまの猶予

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アイアルの雑記


○砦について

 ドラセナ砦という名前に決まった。植物の名前なのだそうだが、他にも色々な呼ばれ方をしている植物なのだそうだ。いずれ、落ち着いたら是非飾りたい。砦の修繕については、やはり応急処置というのが妥当なところで、もし先日の戦いのような大きな衝撃が来たら今度こそ崩れ落ちないとも限らないらしい。それでも、内部の改修はだいぶ進み、生活するだけならばほとんど不便は無い。いずれ建て直すとしても、しばらくは頑張ってもらうしかないだろう。

○城壁について

 崩れ落ちた場所も今では元通りとなり、他の場所も随分と修復が進んだようで、今ならワイバーンの体当たりにも耐えられるだろうとのこと。さすがに、ドラゴンには勝ち目はないそうだ。さらに、少数ではあるが城壁の上には長距離を攻撃することができる装置が設置されている。連射は効かないが、一発の威力は相当なものでこちらもワイバーンに直撃できれば一撃で撃ち落せるという話だ。また、城壁を登ってくる相手のために、使い道の無い材木や石材も砦の上に置いてあるので、その時には上からこれを投げれば効果的だろう。

○兵士の状態について

 教官達の寝ずの努力によって組まれた訓練プランは、この短い期間を考えれば驚きの効果を発揮してくれている。中でも、目を見張るのは第三戦闘部隊と名づけられた、砦の外で戦うために編成された部隊だ。彼らは少ない人数で最大の効率が出せるように、シャンバラから持ち込んだ武器(銃というもので、火薬を使って弓より早く弾丸を撃ち出すもの)の扱いを身に染み込ませている。また、鹵獲したワイバーンと相性のよかった者を組ませた急造の空戦部隊だが、近接戦闘はまだ荷が思いが空中から弓を引き、投石するなどの行動に関しては問題なく、地上の援護をするぶんには問題ないだろう。装備も、鹵獲したものや今まであったものに手を加えたのだが、まるで新品のようになっている。これで、彼らの士気もより高まるというものだ。

○生活について

 地下に川が流れていたというのは驚きだ。おかげで、水に対する心配は無くなった。砦の改修作業中に、地下へと繋がっていたと思われる道も発見されており、どうやらこの砦は地下を利用することが前提だったようだ。しかし、そんな話を聞いた事は無い。もっとも、この国が戦乱に巻き込まれた事はほとんどなく、この砦も果たして一体何と戦うために作られたものかわからないぐらい古いものであるのだから、仕方ないのかもしれない。それと、食料に関してだがシャンバラから物資として補充されたものの他に、モンスターの肉を加工したものも備蓄されている。しかし、人数を考えると篭城戦をするのは難しいだろう。

○ウーダイオスについて

 恐らく、奴はそう間をおかずに攻めてくるだろう。皆の手前、処断することができなかったが、もう奴に聞くべきことも無いはずだ。次は捕える必要は無い。

担当マスターより

▼担当マスター

野田内 廻

▼マスターコメント

 お待たせしました、野田内廻です。
 今回は【カナン再生記】のサイドストーリーかつ前回の続きとなっております。カナンとはなんぞや、って人は………もうさすがにいないですよね、たぶん。

 今回の結果は次回に引き継がれていくわけですが、次回のアクションを作る時に全部を見直すのも大変かと思ったので、最後にアイアルの雑記として大体どんな感じになっているかまとめてあります。
 ここに書かれている事以外にも、変化は多く起こっているわけですが―――細かい変化は個人のための変化という事で、ここでは割愛しています。次に突然消えてなくなっているわけではないので、ご安心ください。
 たぶん一番変化したの兵士達でしょう。短い期間で、勝利を得た自信と、今まで知らなかった近代戦の戦術と技法を短い期間とはいえ叩き込まれたんですから。きっと活躍してくれるはずです。

 はてさて、今回はいかがだってしょうか。個人的には、用意した情報の七割ぐらいは出たので上々かなぁ、といったところです。ここまで読んだ方には、残り三割を誰が持っているのか、きっとわかっているだろうと思います。
 その辺りに次回に触れるのかどうか、は私もわかりません。皆さんのアクション次第です。でも、別に触れなくても困らない事でもあるので、優先順位はそんなに高く無いですよ、と言っておきます。

 それと、投票ありがとうございました。砦の名前は、思いのほかデッドヒートを繰り広げ、僅差でドラセナ砦が得票数一位となりました。二位はアイアル砦でその差はなんと一票でした。人質交換の方は、恐らくみなさんの予想通りだったのではないかと思います。機会があったら、またやってみたいなと思える企画でした。けど連続でやるような事でもないでしょうし、次回はそれどころではない予定なので、またいつか、ですね。

 ドラセナ砦を巡る戦いも、次で最後! になる、はず!
 よろしければ、この戦いの最後に立ち会っていただければと思います。

 ではでは


 ※2/6 追記

 砦の名前をアダマス砦としてしまっていた部分を修正しました。
 砦の名前は、ドラセナ砦になります。途中からアダマスと名前が変わっているのは、私一個人のミスになります。申し訳ございませんでした。
 今回の砦の名前は投票をして頂いたもので、このようなミスは本来あってはいけない事です。
 私の勘違いが今回のミスの原因です。今後は、このような事が無いように努めてまいります。
 本当に、申し訳ありませんでした。