蒼空学園へ

イルミンスール魔法学校

校長室

シャンバラ教導団へ

全力! 海辺の大防衛線!

リアクション公開中!

全力! 海辺の大防衛線!
全力! 海辺の大防衛線! 全力! 海辺の大防衛線! 全力! 海辺の大防衛線!

リアクション

「おらっ!」
 フェイミィがスケルトンをなぎ払う。だが、敵の数は減る様子を見せず、どんどんと増えていく。
「これじゃきりがないな……」
『こちらニューアーク! 左翼を損傷。これ以上の飛行は困難と判断! 一時離脱します!』
 飛行艇で指揮をしているヘイリーの元にもあまり良くない通信が届く。
「負傷者も沢山出てきてる……。長期戦になると数の少ないあたし達が不利ね……」
「そういうことなら僕達の出番だね」
 ヘイリー達の後ろには黒いコートの魔鎧状態のシュバルツ・ランプンマンテル(しゅばるつ・らんぷんまんてる)を装備したフィーア・四条(ふぃーあ・しじょう)ヴァルトルート・フィーア・ケスラー(う゛ぁるとるーと・ふぃーあけすらー)の二人。
「一掃するなら僕達がやるさ」
「そうしたいのは山々なんだけど、まだリネン達が……」
「今戻ったわ。ずいぶん厳しい状態になっているわね」
 無事にヘイリーの元へ戻ったリネン達。
「良かった無事だったみたいね」
「もちろんよ。助っ人もきてくれたからね」
「どれ、わしは負傷者の手当てをするかのう。栄斗手伝ってくれるか?」
「分かった」
「よし、これで心置きなく一掃できるわね。そちらの二人も手伝ってくれる? 準備が出来たらそっちから始めて。それに合わせるわ」
「分かった。さぁ、派手にやりにいこうか」
「やっと私の出番か。楽しみだね」
 二人が飛行艇を出て行く。

「敵の上から一気に片付けようか」
 フィーアは『イレイザーキャノン』を携えて、敵の中を飛翔する。
『左から来るぞ』
 シュバルツが『殺気看破』で敵の攻撃を察知する。
「左だね」
 シュバルツの言うとおり、スケルトンが攻撃モーション。フィーアは身体を反らし、ギリギリで回避。
『次は左右だ』
 今度は両方から来るスケルトン。だが、一瞬にして両方のスケルトンの頭部が砕ける。
「狙いは外さないよ」
 スケルトンを倒したのは銃を構えたヴァルトルート。フィーアの後を追いながら正確にフィーアに近付く敵を撃ち抜く。
「おっと……」
 フィーアが動きを止める。視線の先にはスケルトンの大群。
「邪魔だよ」
 『イレイザーキャノン』を構え、スケルトンに向けて発射。強力なビームが前方のスケルトンの大群を一瞬で消し去る。だが、すぐさま道をふさぐようにスケルトン達が壁を作る。
「キリがないね……」
「オレ達に任せな!」
 フィーアの元にフェイミィと天馬騎兵部隊が到着。
「ヘイリーから話は聞いた。もう一度道を作ってくれ。その道をオレ達が守ってやる」
「了解。頼むよ」
 再び『イレイザーキャノン』を放つフィーア。スケルトン達が消し飛び道が出来る。
「行くぞ! 気ィいれていけ!」
 集まりだしてきたスケルトン達めがけ、フェイミィ達が突撃する。そしてその間をフィーアが翔る。
「(カタカタカタ!)」
 フェイミィ達をすり抜けてきたスケルトンがフィーアを狙う。
「よっと」
 それをローリングしながら素早くかわす。
「行かせないよ」
 更に迫ってくるスケルトンをヴァルトルートが精確に撃ち抜いていく。
「よし、出られたね」
 フェイミィ達の力を借り、無事敵軍の頭上に出た二人。
「よし、出たな……。巻き込まれる前に戻るぞ!」
 二人が脱出したのを確認してフェイミィ達も戦線を離脱。
「さぁ、パーティーの始まりだね」
「ターゲットロック……排除開始!」
 二人が、敵の軍勢に向けて乱射を開始する。

「……状況は?」
「敵軍勢を突破。そろそろです」
 ヘイリー達が見守る中、上空からフィーアの放つレーザーが降り注ぎ始めた。
「始めたわね……。全艦主砲準備! 撃てぇ!!」
 その攻撃に合わせ、ヘイリー達空賊団の操る艦隊が全弾発射を開始。その凄まじい火力で上空の敵を一瞬にして葬り去っていく。そして、あっという間に空の制圧を完了したのだった。