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夏合宿 どろろん

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夏合宿 どろろん

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    ★    ★    ★
 
「さっき、おねーちゃんが出発しました。――送信っと」
 ノーン・クリスタリア(のーん・くりすたりあ)さんが、いつものように御神楽 陽太(みかぐら・ようた)くんに報告メールを送りました。
 肝心のエリシア・ボック(えりしあ・ぼっく)さんは、アテナ・リネア(あてな・りねあ)さんとペアになりました。ノーン・クリスタリアさんの方は熾月 瑛菜(しづき・えいな)さんとペアです。奇しくも、両方とも、お姉ちゃん・妹ペアです。
 エリシア・ボックさんとノーン・クリスタリアさんは、黒のビキニにピンクのワンピースというおニューの水着です。
さあ、行きますわよ
 エリシア・ボックさんは、イケイケ状態です。お化けには負けるものですかというところでしょうか。
「うん。お化けが出て来たら、ぶっ飛ばしちゃうよー」
 イエイと、アテナ・リネアさんものりのりです。
 二人は、むかうところ敵なしという様子で森に入っていきました。
やるなら容赦はしないよ
 その挑戦受けたとばかりに、永井託くんが氷術と風術で周囲に冷たい風を送り込みました。
「寒いですわね」
 水着のエリシア・ボックさんがちょっとむきだしの腕をさすります。
 次の瞬間、コピーロボットが首つり状態で二人の前に落ちてきました。
「あたたたたた!!」
 反射的に、アテナ・リネアさんがコピーロボットをボコボコに殴り倒します。
「ふっ、たわいないんだもん」
 格闘家の面目躍如というところですが、ちょっとやり過ぎのような気もします。
「容赦ありませんわね」
「だって、怖いんだもん」
 思わず、アテナ・リネアさんの本音がもれます。
「ふふ、大丈夫。この、お姉さんに任せて……うきゃあ!?」
 ドンとチッパイを叩いて見せようとしたエリシア・ボックさんの前で、コピーロボットから火の玉が浮きあがって、恐ろしい化け物顔になって咆哮しました。
「いやー!!」
 驚いたエリシア・ボックさんとアテナ・リネアさんが一目散に逃げだします。
 その後は、早い早い、脇目も振らずに洞窟まで駆け通しでした。この二人、結構怖がりかもしれません。
「さ、さあ、最後の試練ですわ。先にお入りなさい」
「えー、ここは、年長者からだよ」
 チッパイペア、ここにきて譲り合いです。
「仕方ありませんわ、それなら……二人一緒ですわ!」
「うん」
 仲良く二人ならんでいくと、霧島春美さんが投げたコンニャクがエリシア・ボックさんの頬をかすめました。
「か、かすっただけですわ! このコンニャクめ、コンニャクめ!」
 恐怖の反動で怒ったエリシア・ボックさんが、コンニャクを踏みつけようとしてスポンジの床でコロンと転びました。
「大丈夫?」
「くっ、不覚でしたわ。でも、こ、このくらい、なんでもありませんわ」
 ちょっと虚勢を張ると、エリシア・ボックさんは祠にむかいました。
 無事巻き貝を祠に収めると、エリシア・ボックさんとアテナ・リネアさんはスタート地点に戻ってきました。