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【猫の日】ねこねこ草とねこ村

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【猫の日】ねこねこ草とねこ村

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最強チャンバラ使いは誰の手に!?

 玉入れを片付け、チャンバラが出来るようセッティングしていく運営たち。
 マタタビ臭も完全にとはいかなくても、程消えてからチャンバラ大会が広場で開催される。

「脱落者は手早く救護班の人が回収しますので、必要以上の攻撃は控えて下さい。それではスタート!!」

 あちこちでねこねこ草での叩き合いが始まった。
 広場の中には打倒ねこ村! を謳っていたにゃんこ村が呼んだにゃんこ村チームが多いように見受けられる。

 生き残り戦のサバイバル大会であることから風上に位置するように立ちまわる綾原 さゆみ(あやはら・さゆみ)

 三毛猫スタイルでスウェーを駆使してねこねこ草を受け流し、必要以上にマタタビが舞わないようにしている。

「チャンバラなら私に任せて! 伊達にフェイタルリーパーをやってないんだから」

 受け流し、相手のバランスを崩した所でソニックブレードを叩きこみ、その場を離れた。



◇          ◇          ◇




 ジャタ獣人族【猫の民】の三毛猫獣人であるサクラコ・カーディ(さくらこ・かーでぃ)はどんどん敵の中へ突っ込んで行っている。

「尻尾慣れしてる私に、負ける要素なんて万にひとつもないです! 大船に乗ったつもりで私にどーんと任せておけば万事オーケーってわけです!」

 人工モノで動きづらいといった煩わしさがない事を活かした身軽な動きでねこねこ草を振り回している。
 乱戦に突っ込んだりしてるサクラコの近くでは、サクラコのやる気に巻き込まれた白砂 司(しらすな・つかさ)がいた。

「(不義理を働くつもりはないが、適当に流してさっさと帰ろう。うむ)」

 サクラコの自滅を待ちながらカウンター主体で長期戦に持ち込む戦い方を司はしている。

「(薬師としてはこの草を持って帰って調べたい所だが、こんな振り回すだけでマタタビ酔いを振りまくような危なっかしい草を、不用意に持って帰るわけにはいかんな)」
「(ここらへんでしか見ない草のようだし、他のところでは生育しないのかもしれん。となると、東西の村はこの草と共存している、ということになるのかもしれんな?)」

 ねこねこ草について考えながら、一人ひとりに時間をかけて倒していく司。


……………
      ……………


「次の相手はあなたたちですよ! 覚悟してください!」
「「邪魔を、するにゃーーー!!」」

 戦いの最中に他の場面を同じようにサクラコが突っ込んで行ったが、乱入していった二人によって返り討ちにあってしまった……。

「ふにゃ〜」
「(集中攻撃ではなかったが、これでようやく帰れるか……)」

 マタタビ酔いでダウンしたサクラコを回収し、司は広場から脱出する。

「終わるまでの間、この草についてゆっくり調べるとするか」

 戦線離脱して早々にねこねこ草を司は詳しく調べ始めた。
 その脇には解毒薬を処方したサクラコが横にされている。



◇          ◇          ◇




「にゃんこ村恐れるに足らず!!」

 両手にねこねこ草を持ち派手に振り回して暴れ回っている葛城 吹雪(かつらぎ・ふぶき)
 そこへチャンバラ大会が始まる際、セクシーポーズでウィンクを一発かました桜月 舞香(さくらづき・まいか)が数人のねこ娘たちと共に乱入してくる。

「軟弱モノなんてバカにする失礼な男どもには、乙女の華麗な剣術の恐ろしさを身体に教えてあげるにゃん☆」

 過激な露出度のセクシーな純白のビキニアーマーと同色のネコミミ猫しっぽ姿で舞香を中心に吹雪を囲むと、スピードを生かした速攻を仕掛けていく。

「そちらはスピードで勝負でありますか! なら、こちらは手数で攻めますよ!!」

 複数で攻めてくる舞香のチームに吹雪は、身の軽さを活かして相手の頭の上や手の上に乗ってみたりとおちょくっていった。


「フレー、フレー、ま・い・ちゃん! ファイト、ファイト、まいちゃーん♪」

 吹雪との戦いをポンポンを手に応援している綾乃。
 次第に双方の騒動でマタタビが蔓延していく。

「目、目が回るであります……」

 何度も鼻先に大勢のねこねこ草が掠められたり、自らの二本のねこねこ草を振り回していたことも合わさったことで吹雪は自滅した。

「次! あそこの人を狙うわよ!!」
「おう!」

 次のターゲットに狙いを付けた舞香が、メンバーを引き連れ突撃していった。