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【2020修学旅行】剣の花嫁頂上決戦

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【2020修学旅行】剣の花嫁頂上決戦

リアクション

■□■4■□■ リフル

一方、リフルは。

ブルタ・バルチャ(ぶるた・ばるちゃ)に迫られていた。
「この戦いが終わったら、神竜軒のラーメンを死ぬほど食べさせてあげるよ。
だから、ボクの作戦どおりにするんだ」
「作戦……?」
「ジャジャーン!」
ブルタは、超ミニスカスカートを取り出した。
「リフルの美脚に目を奪われた奴らの不意をついて、
この争奪戦を勝ち抜くんだ!
あと、できればパンツはいてない方がいいね。
ノーパンだよノーパン!
時代はノーパンラーメンだよ!」
「ノーパン……ラーメン?」
ステンノーラ・グライアイ(すてんのーら・ぐらいあい)は、
ブルタの作戦に控えめに異を唱える。
「ブルタ、さすがにそれはやりすぎでは……」
しかし、積極的に反対すると、ブルタの魔手が自分に向かうことが予想できたため、
積極的な反対はしない。
「ほら、パンツ脱ぐだけでラーメン食べられるんだよ!?」
「ラ、ラーメン……」
リフルは混乱している。
そこに、ステゴマ・イケーニエ(すてごま・いけーにえ)が、鬼のような形相で言う。
「あなた達にはずっと待機キャラのまま捨てられたキャラの気持ちが分からないのよ!
イラストのあるキャラが憎い。
キャラクエに一緒に連れて行って貰えるキャラが憎い!
まともな名前のキャラなんて死ねばいいんだわ!!」
(ステゴマ……あんなに必死になって。
わたくしの方が最近登録されたのに、イラストがありますものね……)
ステンノーラは少し引け目を感じつつ思う。
「自分の名前を堂々と自己紹介できる……そんな夢を見ていたわ……」
「ステゴマ。おいしそう」
「『ゴマ』って言葉が入ってるからおいしそうだと思ったんでしょう!
そんなわけないじゃないの!」
ステゴマは、リフルの襟首をつかんでゆする。
「私が色々な意味で生き残る為にはこの戦いで絶対に勝たなければならないの。
もう待機キャラには戻りたくない!
どんな手を使ってでも必ず勝つわ」
「というわけで、ノーパンだよ、リフル」
ブルタが、よだれをたらしながら言う。
「ノーパン……」
「そんなのいいわけないでしょうがっ!!」
「グホァ!?」
「ガフゥ!?」
「きゃあああ!?」
小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)のレッグラリアットが炸裂した。
「悪いこと考える人は悪夢を見なさい!」
「私もお手伝いします!」
その身を蝕む妄執を、美羽とベアトリーチェ・アイブリンガー(べあとりーちぇ・あいぶりんがー)が使う。
ブルタとステゴマとステンノーラは、
巨大化したリフルにラーメンの具として食べられる幻覚と、
巨大化したエメネアにバーゲン品として捕獲されるという幻覚を見せられ、
さらに、
「音速のッ!!
フルスイング!!」
美羽に棍棒で思いっきりかっとばされ、ブルタとステゴマとステンノーラはお星様になった。
「昆虫が弱点っていう可愛げのあるキャラがほとんどいねえぞ!
でも、リフルに興味なくても女性相手なら、いきなりオレが出てくれば、
人気者登場に驚いて隙ができるだろ!」
そこに、ジュゲム・レフタルトシュタイン(じゅげむ・れふたるとしゅたいん)が、
光学迷彩を解いて姿を現したが。
「ぎゃああああああ、Gはあっちいってえええええええ!!」
「Gじゃねえ、蛍だ! って、ぎゃああああああああああああああああ!?」
美羽により、ジュゲムもお星様になった。
「だいたいね、蒼空学園の美脚キャラは、
この私で決定なの!」
美羽は、腰に手を当ててお星様を見上げて言ってから、リフルに向き直り、
「リフルは、そんなハレンチなことしなくても、
私があとでラーメン作ってあげるからね!」
と言った。
「そうです、私達はリフルさんの味方ですからね」
ベアトリーチェも言う。
「ありがとう」
リフルがお礼を言うと、コハク・ソーロッド(こはく・そーろっど)が進み出る。
(僕は、いつも美羽に守られてばかりだったけど……。
いまなら、ゴーストイコンとも戦える。
僕も、今度は美羽を守れるはずだ)
決意のもと、パラミタバゲットを両手に持ってやってきたコハクだったが。
「没収」
「ええっ!?」
コハクのパラミタバゲットを、2個ともリフルが食べてしまった。
「武器の持ち込みは禁止。ルールだから」
「そ、そうだったね……」
「棍棒でがんばりましょう。ね?」
がっくり肩を落とすコハクを、美羽が励ますのであった。