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リアクション
■□■6■□■ 雪原のコタツ組
そんな中、
月代 由唯(つきしろ・ゆい)は、拉致られてきたものの、
カルマ・ジルロード(かるま・じるろーど)と仲が悪いので、
「俺、何もしないから」
と、カルマを放置していた。
カルマは、真面目にがんばろうと、石を持って敵を探していた。
「石だけど、隠れ身で不意打ちしたり、
石ころを下にためた落ちると痛い落とし穴を作れば、
地道に勝ち進めるはず……!」
★☆★
そのころ、ソア・ウェンボリス(そあ・うぇんぼりす)は。
「バトルロイヤルはじまっちゃいましたけど、
少しでも被害を押さえるように行動しましょう。
あ、でも、あいさつ掲示板で10の目が出てモーニングスターが手に入ってしまったので、
この武器は遠くに投げ捨てておきますね。えーいっ!」
「グハッ!?」
「あれ、今、誰かの声がしましたか?」
「気のせいじゃねーのか、ご主人」
雪国 ベア(ゆきぐに・べあ)に言われて、
「それもそうですね」
と、一緒にコタツの設置をするソアであった。
「それにしても、ベアは雪の中が似合いますね」
「おう、白熊だからな!」
★☆★
「うう、なぜモーニングスターが……」
なんとか起き上がったカルマだが。
すごい勢いで飛んできた石がぶつかった。
「ガハッ!?」
カルマはまた倒れる。
「魔球の光条兵器〜、なんちゃって……」
コルデリア・フェスカ(こるでりあ・ふぇすか)が、ソニックブレードを使って石を投げたのであった。
「それにしても、寒いな……」
エヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)と
コルデリア・フェスカ(こるでりあ・ふぇすか)は、
コタツで罠を作っていたが
対象の篠宮 悠(しのみや・ゆう)が一向に現れないため寒くてたまらなくなり、
コルデリアは身体を動かそうとしていたのであった。
「あっ、エヴァルトさん!
ほらほら、はやく戦いなんてやめて、こっちに来ませんかー?
温かいお茶もありますよー。みかんやお菓子もありますよー」
「寒い中でコタツに入りつつ、
あえてシャンバラ山羊のミルクアイスを食う……最高の贅沢だぜ!」
ソアとベアが、エヴァルトとコルデリアを見つけて、コタツに誘う。
コタツに入れば、皆、戦意を喪失して仲良くなるだろうというソアの作戦だったのである。
「よし、もう我慢できん!」
「おいしそうですわ〜」
エヴァルトとコルデリアは、コタツに入っていく。
「よし、これで面子がそろったな!
麻雀しようぜ、麻雀!」
ベアが、麻雀牌を取り出して言う。
「ちょうど4人そろってよかったぜ!」
「そうだな」
「はい、虹色スイーツ≧∀≦ですよー」
「まあ、きれいですわ」
談笑するベアやエヴァルト、ソア、コルデリアをよそに。
「……」
気づいてもらえず、身体に雪が降り積もっていく不憫なカルマであった。
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