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東西統一記念ロイヤルガード合コン

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東西統一記念ロイヤルガード合コン
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■□■11■□■ 神楽崎優子

ルカルカ・ルー(るかるか・るー)は、百合を主役にした花束と、
教導団のあるヒラニプラのお茶の詰め合わせを持ち、
神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)を見舞っていた。

先のシャンバラ独立の折、
東シャンバラロイヤルガード隊長の優子と1対1で戦ったルカルカは、
その時、優子の腕に傷を負わせていた。
「隣、いいかしら」
軽く敬礼し、笑顔で見舞いの品を渡してから、ルカルカが言うと、
優子も微笑を返す。
「どうもありがとう。どうぞ」

腕の怪我は、今ではすでによくなっているということだった。
「よかった。
……お互い、役割がある任務の上での戦いだったから謝るつもりはないけど、
神楽崎さんが回復されて、私も嬉しい。
二度と私達が戦わずにすむ事を願うわ」
「私もそう思うよ。
できれば、あなたのような人は2度と敵に回したくない」
ルカルカに対し、優子も武人としての敬意を持っているようだった。

「神楽崎さんは本当にすごいと思うわ。
強者と競い合い、切磋琢磨し技を磨き、道を究める事は喜びよ。
貴女のような優れた使い手と真剣に戦えて楽しかった。
試合や手合せなら、またぜひやりたいと思うわ」
「そう言った機会があれば是非。
ロイヤルガードとしても、戦士としても、まだ私には足りないものがたくさんある。
あなたはそのことに気づかせてくれる機会をくれた。
今後もよろしければ仲良くしてほしい」
戦士として、本気で戦った者同士だからこその友情が、ルカルカと優子の間に築かれつつあった。

「ところで……」
ルカルカは、いたずらっぽく豹にも似た目を細める。
「ここだけの話恋人とかはどう?」
「今は必要ない。任務に支障が出てしまうからな」
優子に、ルカルカはにこりと笑みを浮かべる。
「美人で凛としてて高嶺の花すぎるのかな。
ルカが男ならほっとかないけど?」
「ありがとう」
優子は、その言葉には素直にうなずいた。

こうしてしばらく談笑した後、ルカルカは言う。
「よければ、国の今後を2人でゆっくり話す時間がほしいのだけど、一緒にどう?」
「ああ。誰かとカップルになるというわけにもいかないからな。
あなたが来てくれて助かったよ」
ルカルカと優子はこうしてヴァイシャリーの夜の街へ消えた。