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【蒼フロ3周年記念】蒼空・零 ~1946年~

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【蒼フロ3周年記念】蒼空・零 ~1946年~

リアクション

 ……バチバチッ!
 突然、地面に直径一メートルほどの正円が生まれたかと思いきや、そこから垂直に、青白い光が立ち昇った。同時に、やはり青白く目も眩むような雷光が弾ける。
 テロか、事故か、いや、そのいずれでもなさそうだ。
 光の奔流が消えたその場所には、うずくまる人間が一人いただけであったから。
「デデンデンデデン♪」
 うずくまる人物は、うつむいたまま謎のテーマソングを口ずさむ。
 怪しい。
 なんと全裸ではないか。なのに赤紫色したマントだけ身につけている。
 超、怪しい。
「デデンデンデデンッ♪」
 カッ、とテーマソングに合わせて顔を上げると、目元だけ隠す仮面をしているのがわかった。
 超絶、スペシャルに怪しい。
 そう、彼こそ正義の(まあ正義でいいと思う)のヒーロー変熊 仮面(へんくま・かめん)だ!
 くわ、両眼を見開き変熊仮面は立ち上がった。
 そして知った。
 周囲をぐるりと、当時の警察官に囲まれているということを。
「違うって、変態じゃないって! 変なんだって!」
 一生懸命説明するも警官隊が、次々とフライングボディプレスよろしくのしかかってきて、たちまち彼は御用となった。
 出てきた場所が悪すぎる! なんとここは1946年の渋谷ではあるが、渋谷警察署なのであった。……まあ、意地悪な味方をすると、街中に出現したとてどうせ逮捕という展開は同じなので、手間が省けたとも言える。
 デデンデンデデン。