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秋葉原四十八星華討ち入り

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 第2章 キラコーズの屋敷

■□■1■□■ バイプレーヤー大決戦

そのころ、キラコーズの屋敷の別の場所では。

長原 淳二(ながはら・じゅんじ)は、キラコーズを直接殴りに行くのと、
陽動に徹するのと迷ったが、
小型飛空艇オイレに乗り、屋敷に夜襲をかけていた。
「他の奴らは殴りに行ったからな。
俺もセクハラ犯を殴りたいのはやまやまだが、皆に貢献できることをしよう」
「待たれよ!」
グロリアーナ・ライザ・ブーリン・テューダー(ぐろりあーならいざ・ぶーりんてゅーだー)が、呼び止める。
「おまえ、キラコーズに味方してるのか!?」
淳二は、妖刀村雨丸を振り上げて、グロリアーナとチャンバラを始める。
「助太刀します」
戦部 小次郎(いくさべ・こじろう)は、キラコーズに雇われており、
傭兵として大立ち回りを演じんとする。
「待ちな! 俺達が相手だ!」
魔獣を連れた夢野 久(ゆめの・ひさし)達が、さらに現れ、混戦となる。
伏見 明子(ふしみ・めいこ)は、盾を構えて、宮殿用飛行翼で突っ込んでいく。
キラコーズの部下の従龍騎士の矢を受けるのが目的だった。
「むー、しかし流石に数が多いわね。
よし、レヴィ!
せっかく育ってきたんだし面倒面倒いってないでちょっと人化して手伝いなさい!」
セーラー服型魔鎧レヴィ・アガリアレプト(れう゛ぃ・あがりあれぷと)は、
明子の発言に慌てる。
「は? 手伝え? オイ一寸待て何を面倒臭い事を大体お前ココで俺が人化したら……!」
「なにいってんの大丈夫魔鎧って一瞬で着脱出来るし隙なんてできな……」

レヴィはセーラー服型魔鎧である。
明子はセーラー服を重ね着したりしていない。

無精ひげの男が現れて、
明子は上下無地白の下着姿となった。

「……ひきゃぁぁぁぁぁ!?」

「キャー! キタコレ! ラッキースケベご馳走様!!」
ルルール・ルルルルル(るるーる・るるるるる)は、アシッドミストで敵の服を溶かそうとしていたのだが、
明子の前に行ってガン見する。

「はは、それじゃ!」
佐野 豊実(さの・とよみ)は、
「時空を超えた因縁っぽいもの」の決着を特等席で見る為に頑張ろうと、
無光剣二刀流で手加減なしで戦っていたが、
騒乱の予感にあっという間に姿を消した。

「うお!?」
「これは」
淳二と小次郎は控えめにコメントする。

「……って、何やってんだあいつは!」
久は慌てて背をそむける。

速攻で魔鎧を装着しなおす明子だった。
「だから言ったじゃねえか!」
「ちょっと早くいいなさいよそういう大事なことはぁぁぁ!?
ていうか。
……見た?
……見たわね?
もう確認するまでも無いケド見たわねこのセクハラ家臣団!
……全員記憶を失ええええええええ!?」
「ぎゃああああああああああ」
魔道銃の乱射を開始する明子だった。従龍騎士達はぶっ飛ばれる。
「……いわんこっちゃねえっつーか俺か!? 俺のせいか!?
服型の魔鎧なんだから外したらどーなるかぐらいわかっだろうがこのアホマスター!」
「うるさいうるさいうるさーい! 帰ったら憶えてなさいよアンター!?」
「俺ァ今回何もやってねェぞ!
つか鎧化してっから抵抗もできねえし!?
……り、理不尽だァァァァ! 再契約を要求するぅぅぅ!?」
明子とレヴィは、口論する。
「では、これで頂いた報酬分は働きました。後はご自由に」
「へぐうっ!?」
小次郎はルルールを放り投げて盾にすると、とっとと撤退した。
「な!? ズルいだろ!?
なんでキラコーズの味方してたんだ!?」
「ちょっと纏まったお金が欲しかった物ですから。
別にあの中年親父に興味はこれっぽっちもありませんよ」
久は、弾幕に巻き込まれながら小次郎に言うが、小次郎はさっさと行ってしまう。

「しかも、豊実さんもすでにどこにもいねえし!?
……ルルールは……うわ……生きてるかなアレ。
ていうか幸せそうな顔しやがって……本当、ある意味スゲエよお前は……」
久は、ベストポジションでガン見して盾にされてぶっ飛ばされたルルールの幸せそうな顔を見て言う。
「ごるああああ全員ブチ殺す!」
「………ええと、うん。
………回りに迷惑を掛けないうちに回収しようか。
明子明子! 気を確かに! っていうか僕まで撃たないで!?」
九條 静佳(くじょう・しずか)は、パートナーの回収を試みるが。
「何人たりともぶっ殺す!」
「うわー!?」
一瞬でぶっ飛ばされた。
「……はぁ、普段クソ真面目な分、一度ああなると止めようがねえんだよな……」
「ぎゃー!?」
「うわー!?」
淳二やグロリアーナがぶっ飛ばされるのを壁に隠れて見ていた久だが。
壁が吹き飛ばされた。
「ちょ、待て! 俺はルルールとかとは違って、コメディ仕様の身体じゃねえ!
ぬわー!?」
「うるさいうるさいうるさい!
全員ぶっ殺す!」
明子は、その後、視界に入る生物がすべて動きを止めるまで銃を乱射したのであった。