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秋葉原四十八星華討ち入り

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秋葉原四十八星華討ち入り

リアクション

■□■5■□■ 屋敷崩壊

「多少は味方もいるしこっちの方がマシだ!」
キラコーズが屋敷に逃げ帰ると。

カレン・クレスティア(かれん・くれすてぃあ)は、
「秋葉原四十八星華研究生」を名乗り、
天のいかづちで屋敷を上空から破壊しようとしていた。
ジュレール・リーヴェンディ(じゅれーる・りーべんでぃ)も、
機晶姫用レールガンで屋敷を破壊する。
「セクハラ龍騎士に、
一応ロイヤルガードであるボクが直接天誅を下したいところだけど……
エリュシオンとの無用な争いを避けたい大ババ様の心配もわかる。
というか秋葉原四十八星華が出張ってきたら、
龍騎士の首程度で収まるはずがないよ。
下手したら屋敷の半径何キロかは草木も生えない状態になりかねない。
サンプルで放火も推奨されてるし、火の海になるに違いないから、
ここは爆破消火だ!」
「怒りに燃えたざんすかとじゃたもいるのだ。
どう見ても甚大な被害が予想される。
ここは、キラを焙り出す……じゃなかった、
延焼を防ぐために、我も愛用のレールガンで消火活動を行うとしよう」
「ぎゃーおまえらなにをいって」
キラコーズの声は爆音にかき消された。
「ジュレ、今何か聞こえたー?」
「いや、何も聞こえんぞ?」

★☆★

一方、クロセル・ラインツァート(くろせる・らいんつぁーと)は、
自分の過去の悪事をキラコーズになすりつけ、
弁解の余地を与えずに口封じしようと考えていた。
「『龍騎士=変態』説を裏付ける新たな証拠、もとい生き証人が現れました!
しかも、今回は随分な直球タイプのようです。
これを捨て置けば更なるセクハラ被害を撒き散らすに違いありません。
お茶の間のヒーローとして見過ごすわけには参りませんね!」
と言いつつ、クロセルはマジケットで転売目的で購入した同人誌を、
キラコーズの屋敷に隠す。

「む、これは!?」
ジュレは、キラコーズの不正の証拠になりそうなものを入手しようと考えており、
クロセルの同人誌を手に取り驚く。
「これは、ショタ同人誌だよ!
噂じゃ浅野内匠頭に仕える美形の小姓を欲しがって断られたから、
嫌がらせしたとか聞いたけど、やっぱり、このオジサン、そういう趣味の人だったんだ!」
「公金で卑猥な書籍を大量に購入していたのか。
こじつけでもいいから証拠を手に入れようと考えていたが、ちょうどよかったな」
「えー、こんなの爆散しようよ!」
「フフフ、うまくいったようです」
ジュレとカレンの会話を聞きながら、クロセルはつぶやく。

「全員逮捕だー!」
そこに、ジャスティシアの鬼崎 朔(きざき・さく)が駆け込んできた。
朔は、ルメンザ・パークレス(るめんざ・ぱーくれす)アリア・セレスティ(ありあ・せれすてぃ)も捕まえている。
「火事場泥棒しようとしていたコソ泥と、痴女も捕まえたぞ!
貴様ら全員犯罪者なんだよ!」
「チッ、まさかおまわりにあってしまうとはのう。
金目のものをいただこうと思っていたのに」
ルメンザは、討ち入りのどさくさで金目のものを集めていたが、全部置いてきてしまっている。
「私は痴女じゃないわ、襲われていたのよ!」
服が脱げているアリアは、ルメンザと一緒に朔に縛られている。
「第七龍騎士団所属のジャスティシアとして、エリュシオン法の下に、全員逮捕だ!」
「ボク達は、被害を押さえようと……」
「そんなわけあるか! 屋敷吹っ飛んでるわ!」
反論するカレンに、朔は言う。
「クロセルも逮捕だ!」
「何を言うんですか朔さん、雪だるま王国騎士団の仲間として、
俺だけでも見逃してくださいよ」
「うるさい、コメディだからっていつもいつもカオスな展開でごまかされると思うな!」

咲夜 由宇(さくや・ゆう)は、成り行きで秋葉原四十八星華として討ち入りし
この場にやってきていたが、混乱している場を見て言う。
「年末パーティーだと思ってましたが、皆さん、隠し芸の披露大会でしょうか?
つまり、これはコント?
なんだか大変そうですので、私がオチを考えなければっ」
ルンルン・サクナル(るんるん・さくなる)は、
ボロボロになったキラコーズや、ぶっ飛ばされた者達を見て、
無自覚なマゾに反応してうらやましそうに見つめていたが、
由宇により、朔の前に連れて行かれる。
「ルンルンくんのしっぽや耳を、一緒にもふもふしてみませんか?
もふもふですよ〜。ふさふさですよ〜?」
「か、かわいい……」
かわいいもの好きの朔は、ルンルンのキツネ耳としっぽを見て気をそらす。
「だ、だが!
私の仇敵でもあるざんすかや、撲殺天使達を逮捕しなければ!」

そこに、桐生 ひな(きりゅう・ひな)が、
アルバ・フレスカ佐藤 花子(さとう・はなこ)を潰した状態で、
電柱型分銅に貼り付けて走ってきた。
「電柱ですっ、電柱ですー」
「って、出落ちで漫画のキャラを潰してくるだと!?」
キラコーズが叫ぶ。
「突っ込むところそこか! 電柱違いだろ!」
朔もさらに叫ぶ。
「目に見えるものは全員潰し対象ですよー。
というか、せっかく屋敷が吹っ飛んで更地になってることですし、
まとめて整地してしまいましょー。
実は、巨大化用ステージの部品を、電柱の材料に使ってるのですっ。
応用すれば、電柱の巨大化もできないでしょうか。
ロードローラーみたいに一撃でづばーんなのですよっ」
「って、また分銅オチか!?
分銅オチなのか!?」
「お約束ですし、しかたないのですよ?」
「ぎゃー、やめろお、私は真面目に終わらせたいんだっ」
朔が最後まで抵抗していたが、全員、巨大化した電柱型分銅に潰されて、
一撃でクリアされてしまったのであった。
「むぎゅっ」
当然のことながら、ひなも一緒に潰れていた。