イルミンスール魔法学校

リアクション

　

　
　
『未だトップを走る天城一輝選手、それを追って、綺雲菜織選手が神代明日香選手を追い抜きました。この終盤になって、順位が入れ替わります。
　その後ろは……、待ってください。大きく何か動いたようです。
　ハーリー・デビットソン選手です。ここで一気に勝負をかけてきました。
　なんと、四機の加速ブースターに一斉に点火です。この加速は凄い！　一気に前にいる三人の選手を抜き去り、パラミタ天然伊勢エビ君が反応もできないスピードでその横を通りすぎていきました。
　ハーリー・デビットソン選手、４位に大躍進です』
「なんて凄いんだろう。ボクにはあんなまねは……」
「御主人様ならできますとも、行きましょう！」
「うん」
　テディ・アルタヴィスタに励まされて、皆川陽が空飛ぶ箒に意識を集中した。
『後続は……、皆川陽選手、ハーリー・デビットソン選手に刺激されたか、後を追って順位をあげてきています。
　抜かれてしまったカレン・クレスティア選手と緋桜ケイ選手、必死にそれを追う。
　その後ろから、着実に南鮪選手がついてきています。これはまだ予断を許さないか。
　その南鮪選手に翻弄されはしましたが、秋月葵選手、なんとか悪天候エリアを抜け出しました。健在です。
　さあ、最後に残された笹野朔夜選手、おっと、悪天候エリアの前で足踏み状態か』
『――ここは走って通り抜けるのは危険だ。何か他の方法を……』
「走るんです。走るったら走るの！」
　吹き荒れる竜巻と渦巻く海面を前にして、先の秋月葵たちのように全身ずぶ濡れは嫌だと、笹野朔夜が頭の中で叫んだ。それに、笹野桜が言い返す。ここに来て、大きく二人の意見がぶつかり合った。
　
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『さあ、トップグループは、ゴール目前です。
　それにしても、ハーリー・デビットソン選手、すばらしい追い上げを見せました。このままさしていけるのでしょうか』
　
１　　天城一輝
２　△綺雲菜織　彩音・サテライト
３　▼神代明日香
４　△ハーリー・デビットソン
５　△皆川陽　テディ・アルタヴィスタ
６　▼カレン・クレスティア
７　▼緋桜ケイ　悠久ノカナタ
８　　南鮪
９　　秋月葵　魔装書アル・アジフ
１０　笹野朔夜