イルミンスール魔法学校

リアクション

　

　
　
『それでは、表彰式に移りたいと思います。
　まずは、成績発表です。
　優勝は、天城一輝選手です。
　天城一輝選手には、主催者のジェイダス理事長から、最大限の賛辞が贈られます』
「優勝おめでとう。おまえの活躍は、しかと目に焼きつけた」
　花束を渡したジェイダス・観世院が、その顔を天城一輝に寄せる。
「えっ、ちょ、ちょっと、薔薇は勘弁……んんん……」
『ただいま、ジェイダス理事長から、熱いヴェーゼが優勝者に贈られています。
　さて、その間に入賞者を発表したいと思います。
　２位は、神代明日香選手。終始トップグループにいました。その華麗な操縦テクニックは、有使用した天城一輝選手とならんで私たちの目を楽しませてくれました。
　３位は、綺雲菜織選手、彩音・サテライト選手のペアとなります。神代明日香選手に敗れはしましたが、一度はトップに立ちました。
　４位は、すばらしい追い込みを見せましたハーリー・デビットソン選手。堂々の完走です。
　５位は皆川陽選手とテディ・アルタヴィスタ選手のペアです。はたして、この大会、テディ・アルタヴィスタ選手に何人の選手が倒されたことでしょうか。
　６位は、緋桜ケイ選手と悠久ノカナタ選手のペアです。おしくも完走なりませんでしたが、しっかりと最後まで生き残りました。
　７位は秋月葵選手と魔装書アル・アジフ選手です。パラミタイルカに乗ったペアで唯一最後まで残りました。
　８位は、南鮪選手です。ラストにはなりましたが、自らの脚で唯一コースを駆け回りました。はたして、その目には、いくつのパンツが焼きつけられたのでしょうか』
「ふう、無茶苦茶重労働だったぜ」
　やっと開放されてイコンから降りたシリウス・バイナリスタが、真っ白に燃え尽きている葛城吹雪の屋台そばのテーブルに座ってほっと一息をついた。
「ごくろうさまでした」
　待ち構えていた本郷翔がニッコリと微笑むと、シリウス・バイナリスタとサビク・オルタナティヴに、用意しておいたお茶を勧めた。