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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル

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第3章 愛を世界に向けて

32)ラルク・アントゥルース(らるく・あんとぅるーす)

2回目の出演となるラルク・アントゥルース(らるく・あんとぅるーす)は、
いきなり、トッドさんに写真を見せられた、

神城イオタな全身図

「ラルクさんは「神城イオタさんと同一人物」という噂ですけれど、
本当なのかしら。
詳しく聞かせてくださらない?」

「……は?」
一瞬、呆けた顔をしたラルクだが。

「ああ、イオタな。あいつは俺じゃねぇよ」
ラルクは断言した。
「そもそも俺があんな細っこいガキになれるかよ。
何か考古学を専門にしてるらしいな。
前に聞いたけどシャンバラの歴史に色々と興味があるんだとよ。
あと、あいつ絶対ドSだよな。腹の奥で何考えてるかわかったもんじゃねぇぞ……」
ラルクが眉間にしわを寄せる。
「まあ、そうですの?」
トッドさんは拍子抜けしたように、次の質問に移った。

「あなたの大切な方はどなたですか?
その方について、そして、どう思っていらっしゃるか、
なるべく具体的に教えてくださらない?

それと、
サクラコ・カーディさんからも質問です。
「砕音先生にノロケてみてください。公衆の面前で!」」
砕音・アントゥルース(さいおん・あんとぅるーす)について問われ、
ラルクは顔を赤らめた。

「大切なのは、やっぱ砕音だなー世界で一番大切な人だ。
いつも抱きたいとは思うが本人も体調悪いしな。自重だ自重。
いや、本当はもっとイチャイチャしてぇとは思うけどよ……結婚記念日も勿論祝ったしな。
そういえば結婚してもう1年か……へへっ何か長いと思いつつも短かったな。
まぁ、なんだ。生放送で言う事じゃねぇが……あ、愛してるぜ……」

おそらく、必ずこの番組を観てくれており、
画面に向かって「俺も愛してる」と砕音は言うだろう。
そう、ラルクは確信していた。

「あらあら、ごちそうさま。
では、次の質問ね。
あなたの将来の目標はなんですか?
それに向けて、今、どのような努力をされていらっしゃいますか?
まだはっきりしない、漠然としたことでもかまいません」

「まぁ、まずは医者だな。パートナーロストの治療法を見つける為に勉強中だ」
パートナーロストの後遺症に苦しむ砕音を助けるため、ラルクは猛勉強して空大に入ったのだ。
「あとは武道家として人間の臨界を超えてみてぇな。
人間としてどこまで強くなれるか。その二つが俺の人生の目標だな」

「迷いがないというのはすてきなことね。
では、
国頭 武尊さんからの質問です。

異種族との恋愛や結婚について、
「地球出身の出演者全員」にどう考えているか答えて貰いたい

ということです」

「まぁ、ぶっちゃけ恋愛対象として見れるんじゃね?
種族、性別なんざ気にする必要ねぇだろ。
心からそいつの事好きなら障害にすらならねぇかなー
少なくとも俺はそれで差別とかそういう事はしねぇかな」
「たしかに、たくさんの障害を乗り越えて砕音先生と結ばれたラルクさんらしいお答えね」
「まあな。本人の気持ちが一番大事だろ?」

「では、
リイム・クローバー(りいむ・くろーばー)さんの質問です。

皆様は夢のために誰かと争う事をどう思いまふか?
相手を打ち負かし、そして自分の道を進むのは果たしていいことなんでふか?

とのことです」

「逆に争い無しでは一番になれないと思ってる。
そういう競争心ってのは向上心からなるもんだろ?」
真面目な顔になり、ラルクが言った。
「一番になるという時点で誰かを蹴落とさなければいけねぇ。
競争社会ってそういうもんじゃね?
夢の為だったら尚更自分の引けねぇ道なんだし
向こうもそのつもりなんだから精一杯ぶつかればいいんじゃねぇかな」

「なるほど、ラルクさんの信念が伝わってきたわ」
トッドさんがうなずいた。

「今回もありがとうございました。
砕音先生にもよろしくね。今後もお幸せに」
「おう。砕音にも伝えとくぜ」
ラルクが豪快に笑った。