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ざんすかの森、じゃたの森 【後編】

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ざんすかの森、じゃたの森 【後編】

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 第6章 ジャタ族の一部族の未来は? そして変態しかいなくなったのこと

 「ハッ!? こ、これはいったい?」
 高月 芳樹(たかつき・よしき)は、爆発の後、気絶していたが、目覚め、当初の目的を思い出した。
 「そうだ! ざんすかは、グレートマシンガンを倒すだけでなく、ジャタの魔大樹を枯らそうとしていた。なんとしても止めなくては! 今なら、戦いで疲労しているはずだ!」
 パートナーのヴァルキリーアメリア・ストークス(あめりあ・すとーくす)も、芳樹に協力する。
 「ざんすかの同調者も一緒に捕まえるわよ!」
 芳樹とアメリアは、網を持って、ざんすかに投げつける。
 「うわっ!? なにをするざんすか!?」
 「おとなしくするんだ、ざんすか。魔大樹を枯らさせはしないぞ。このまま気絶させてイルミンスールに……うわああっ!?」
 「芳樹っ!? きゃあああああああ!?」
 ざんすかは、網を引きちぎって、芳樹とアメリアにラリアットした。
 「ミーはもう、魔大樹を枯らしたりしないざんす!!」
 芳樹とアメリアは、イルミンスール方面に向かってぶっ飛ばされた。
 
 そのころ、志位 大地(しい・だいち)は、ジャタ族をクスリや実力行使で動けなくした後、大量の荒縄を用意して、縛りまくっていた。
 高手後手縛り、葵縛り、背面合掌縛り、菱縄縛り、などなどの様々なバリエーションで、大地はジャタ族を縛る。
 伊達眼鏡を外して、ドSで鬼畜な愉快犯モードになっているのだった。
 「ほら! こうでしょう? こうされるのがっ……いいんでしょうっ!?」
 ジャタ族に蹴りを入れる大地だが、返ってくるのは喘ぎ声である。
 「なんですかその顔は。あなた変態ですか?」
 「ああっ」
 ジャタ族達は、確実にドMになっていったのだった。
 
 さらに、グレートマシンガンも、ラルク・クローディス(らるく・くろーでぃす)ズィーベン・ズューデン(ずぃーべん・ずゅーでん)の攻撃で変なスイッチが入ってしまい、ドMになってしまっていた。
 「大地様、じゃた様、このオマタゲを! オマタゲ・ソルデスを踏んでください!!」
 普通の大きさの身体になったグレートマシンガン改めオマタゲ・ソルデスが、大地とじゃたに取りすがる。
 「全裸で近寄るんじゃありません、この変態!!」
 「……これでいいのか、じゃた?」
 「はあああっ」
 鬼畜モードの大地と素直なじゃたにげしげし蹴られて、オマタゲ・ソルデス族長は幸せそうである。

 かくして、ジャタ族のこの部族は、じゃたを崇めるロリコンとドMの村になった。
 変態だが、人畜無害である。

 「じゃた、ユーとは気が合いそうざんす! 義姉妹の契りを結ぶざんす!」
 「義姉妹の契り、じゃた?」
 「そうざんす! 『いるみんスール』ざんす!」
 こうして、ザンスカールの森とジャタの森、まずはこの村で交流がもたれることになったのだった。

 「ところで、当然、ミーが姉ということで決定ざんす! ミーは5000歳ざんす。アーデルハイトともタメざんすよ!」
 「そうなのかじゃた? ワタシは10000歳じゃた」
 「い、いちまんさい!? でも、義姉妹だから関係ないざんす! ミーが姉になるざんす!」
 「えー……じゃた」
 「ユーはあんなに素直なのに、なんでそこで渋るざんす!?」
 まあ、このような別の問題も発生したりしていたのだが。

 そして、望月 あかり(もちづき・あかり)は、いろいろ考えていた。
 (グレンガンのことは、解決したからいいとして。代わりにじゃたとざんすかについて考えるよ。まず、じゃたをお持ち帰りした場合。ジャタの森を手に入れたも同然で、校長先生にほめられる。「あかりはいいこですねぇ」はぐはぐ。ざんすかをお持ち帰りした場合。ラリアットの恨みで、校長先生の付属品がおこる。いくえふめい。……うん、店員さんじゃたひとつ、お持ち帰りで。じゃなくて、じゃたに変装して、校長先生にいいこいいこしてもらう……って、あれ、何か間違ってる気がする。……いっか、じゃた)
 こうして、あかりは、じゃたを招きよせた。
 「じゃた、この料理をあげるよ」
 エリザベート校長への愛をこめた手料理を、じゃたは美味しそうに頬張る。
 「もっと美味しいのがあるから、あとで私と一緒たべ行こう?」
 「わかったじゃた。オマエいいやつだな、じゃた」
 こうして、あかりは「じゃたのイルミンスールへのお持ち帰り」に成功した。
 「校長室にごあんなーい。校長先生、ほめてほめて!」
 嘘はよくないと、ちゃんとじゃたにケーキを用意したあかりだったが、それどころではなくなってしまった。
 「おい、じゃたがイルミンスールの食料を全部食べてしまったぞ! どうするつもりじゃ!」
 アーデルハイトが怒る。
 「もぐもぐ……ケーキもうまいじゃた」
 じゃたは幸せそうである。
 「あーあですぅ」
 エリザベートは、ため息をつく。
 「あれ? 校長先生、ほめてくれるんじゃないの?」
 「わたしのためというあかりの気持ちはわかりましたぁ。でも、その結果が食糧難ですぅ」
 「え? ちょ、や、やめ、校長先生の付属品ーっ!?」
 「誰がエリザベートの付属品じゃーっ!!」
  かくして、妄想どおりアーデルハイトのせいで「いくえふめい」になるあかりであった。

 お空のお星様、立川 るる(たちかわ・るる)が、地上の様子を見守りながら言う。
 「この先もイルミンスールに星の導きがあるように☆」

担当マスターより

▼担当マスター

森水鷲葉

▼マスターコメント

「ざんすかの森、じゃたの森」最終回です。

このたびは、リアクション公開日が遅れ、大変申し訳ございませんでした。
楽しみにしてくださっていた皆様にご迷惑をおかけしましたこと、お詫びいたします。


皆様のアクションのおかげで、当初の予想をはるかに超えた展開になりました。
なお、ジャタ族ですが、「あのような村」になっているのは、このシナリオの部族の村だけです。


いつもご参加いただいている皆様、今回はじめてご参加いただいた皆様、
そして、リアクションをお読みいただいた皆様、どうもありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。