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友達が欲しいメデューサ

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友達が欲しいメデューサ

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{blod}エピローグ


 見つけて来たコンタクトをつけたユリシアは、みんなと仲良く会話していた。
「……無事に、解決して、良かった……」
「そうだね」
 パッフェルの言葉にメデューサとの対応マニュアルを作っていた桐生 円(きりゅう・まどか)が頷く。
「大変だよね。人と仲良くしようにも、石化しちゃうっていうのは」
「……そう、ね」
「でも、みんな関係なしにチャレンジしていた。みんな受け入れたんだね、彼女を」
「……モンスター、だけど、良い子、だもの」
「パッフェルの魔眼だって、みんな受け入れると思うよ? この光景をみてるとそう思わない?」
 円の言葉を聞いて、少し俯くパッフェル。
「……そう、かしら。みんなに、忌み嫌われない、かしら……」
 そうして、右目の眼帯に触れるパッフェル。
「ボクは、その右目は綺麗だと思うよ。そんなに怖がる事は無いと思うな」
「……」
 パッフェルは少し考えた後、顔を上げた。そして、円に微笑む。
「……そう、ね。少しずつだけど、頑張って、みる」
「そうこなくっちゃ♪ さてと、マニュアルなんだけどこれで良いかな?」
 完成させたマニュアルをパッフェルに見せる。
「……うん、良いと、思う」
「よし、ユリシアくん! ちょっと良いかなー?」
 円の言葉に、ユリシアが首をかしげながらこちらへ来る。
「なにー?」
「はい、これ。みんなに会うときにキミが注意するべき事をまとめておいたんだよ」
 ユリシアにマニュアルを渡す。
「今度からボク達が尋ねて来たときはこのマニュアルの事に気をつけて、会ってね。尋ねる側のマニュアルも作ったし、それを配布してもっと沢山の人に来てもらえるようにするね」
「本当……?」
「……本当、よ」
「ありがとう!」
 ユリシアの満面の笑顔にみんなも笑顔になる。
「……それじゃあ、今日は、そろそろ、帰りましょうか……」
「そうだね。それじゃあ、今度来るときはもっと沢山の友達を連れてくるね」
「うん! 待ってる!」
 こうして、メデューサというお友達を作ったメンバーは遺跡を後にした。



担当マスターより

▼担当マスター

瓜生和希

▼マスターコメント

お久しぶりの方はお久しぶりです。初めての方は初めまして瓜生 和希です。
今回で二回目のシナリオ担当をさせていただきました。初回から二ヵ月ほど空いていましたが、覚えていてくれた方ありがとうございます!

それでは……皆さん、今回のシナリオに参加していただきありがとうございます。
今回はモンスターであるメデューサとお友達になろう! という内容でしたが、いかがでしたでしょうか?
どう話を繋ごうか、キャラクター同士をどう絡ませようか一生懸命考えに考えて頑張って今回のリアクション書かせていただきました。
もし、アクションどおりじゃない……もしくは途中おかしな場所があったら申し訳ないです……。
それとお友達になろうという内容でしたので戦闘などはなしで平和的内容で書かせて貰いました。
おかげで何書こうが本当に悩みました……。

そして今回のシナリオの真相ですが、途中で書きましたが、シナリオガイドに書かれています

シャンバラ貴族は狂ってしまい、モンスターを我が子のように可愛がり、多くのモンスターが今でも遺跡の中に巣くっており、両親を捜して夜な夜な徘徊している

というのはメデューサの目撃談から出来た噂であり、真相は

舞台となっている遺跡……つまり貴族の別荘跡は醜い跡目争いで失った子供達のお墓であり、メデューサはこの貴族によって使役されており、墓を荒らされないよう墓守の役割を担っていた

というのが今回のシナリオの真相になります。そして、醜い跡目争いによって子供を全て失ったという部分は本当になります。


名前のないメデューサでしたが、皆さんのアクションの中に名前をつけてあげるというものがありましたので、名前をつけてあげました。
何か案があればよかったのですが何もなかったのでメデューサの名前は『ユリシア』と名づけさせて貰いました。ネーミングセンスなくてすみません……。
それに伴い後半はメデューサの事をユリシアと表記しております。

そしてメデューサの石化能力の発動トリガーについてですが、皆さんのアクションを参考にして自分なりにも分かりやすいように『メデューサの目を直接見る』ということにさせてもらいました。

それと第三章あたりから石化した描写の方は書かれていないと思いますが、これに関してですが『石化対策の装備をしている』もしくは『パッフェルの発言を聞き、メデューサの顔を見ないように気をつけている』といった形をとらせてもらいました。
そうしないと自分の事ですからまた余計な事書いて長くなってしまいそうでしたので……

それと結果からメデューサとは無事お友達になれたということで参加された皆さんに『メデューサとお友達』の称号を贈らせてもらおうと思います。
一部の方には追加で称号を贈らせていただきます。

後は皆さんに楽しんでいただければと思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!