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料理の激人

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第二章


 場所は変わってツァンダの森。
「そっちはどんな感じかしら?」
「だめだ、まともに狩りすらできねぇ」
「こっちも同じくだめですね。出会うのは食べられそうにないモンスターばかりです」
 森での食材調達メンバーである、セレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)セレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)ロア・ドゥーエ(ろあ・どぅーえ)レヴィシュタール・グランマイア(れびしゅたーる・ぐらんまいあ)紫月 唯斗(しづき・ゆいと)の五人は未だにたいした成果を上げられないでいた。
「相手チームが多すぎるわね……」
 人海戦術で広範囲で狩りをしている激人側のチームに獲物を獲られ思うように狩りが出来ないでいた。
「これも、相手チームなりの妨害なのだろうな」
「……いっそ、相手に攻撃しますか?」
「良いわねそれ」
 唯斗の案にセレンフィリティが頷くが、セレアナが首を横に振る。
「いえ、やめておきましょう。数が違いすぎるわ」
「反撃されたらこちらが危険であろう」
「だからって、このまま指をくわえて見てる訳にもいかないだろ。せっかく狩りに来てるってのによぉ」
「そうよね……」
 みんながそれぞれ何か良い案がないか考えていると、近くの茂みが揺れた。その音を聞き全員がすぐさま戦闘態勢をとる。
「誰だ!?」
「…………」
 そこから出てきたのは別の仕事で来ていた試作型改造機晶姫 ルレーブ(しさくがたかいぞうきしょうき・るれーぶ)だった。
「ルレーブじゃない。丁度良いところに来たわ」
「……何カ?」
 五人がルレーブに現状を説明する。
「そんなわけで邪魔が入らず、獲物が沢山いる狩場知らないか?」
「アリマス。今カラ行キマスガ、一緒ニ行キマスカ?」
 ルレーブの言葉に全員の表情が明るくなる。
「ぜひ!」
「コチラデス」
 ルレーブの案内の元、別の狩場へと移動する五人。