リアクション
「おわった?」
アリサはフレリアに尋ねた。
「一応の解決ってところかしら」
彼女も何が何だか状況が分からない。
「はなせ! 怪人タコ人間!
ハデスはイングラハムが縛り上げていた。
「暴れるな。たこ焼きにして食うぞ!」
タコに言われたくない。と誰もが思うのだった。
彩羽:こっちもそれらしい人物が現れたわ。十字教団の狙いはアリサじゃなかったみたいね
和輝:あとは、ここにある危険物の処理をWLOがしてくれるだけだな
フルーネ:爆弾積んだ列車なんてごめんだもん。早くどうにかしてもらってよね
「で、おっさんたち。この爆弾どうにかならないのか?」
エヴァルトが覗きこんで尋ねる。目の前になんとも不雑に絡んだ回線が目についた。しかも下手に何かしようとするなら即爆発しそうな感じだった。
「捨てるしか無いだろう。だがこれは……」
ルイスが頭を振る。
「オレたちの探しているモノじゃない」
「おいおいまじかよ!? これ以外にもやばいものがあるのか!?」
真司:車内に怪しいものは他になかったのか?
蛇々:そんなもの他に見てないよっ!
ローグ:また探すしか無いのか……
ユーノ:まだやばいものがあるんですか!?
《精神感応》のネットにはそれらしいもの情報は出てこない。それどこか更に混乱が広がっていた。
アリサ:少しでも引っかかる情報がないか探ってみます!
意識の支流に何か引っかかる情報がないか探すアリサ。すべての意思を瞬時に読み取っていく。人が自身で意識していないようなことも。無意識下の情報までもだ。
――そこに知らない、意識が接続される。
:=]ッ5/\
その意識はアリサだけに聞こえた。微かに聞こえた「こっちへ」という声が。
その意識につながった瞬間、車体が大きく横に揺れた。
「今度は何?!」
加夜が狼狽える。明らかにおかしい列車の動きが起きたからだ。
車体が何かに引きづられていた。
空虚な窓の外を見る。本来あるべきでない車両の横に、空間をつなぐ渦が発生していた。その渦の引力に列車は引っ張られていた。
アリサ:皆何かに捕まって!
《精神感応》で出来るだけの人に危険性を知らせた。
――彼女と彼女を周りの全てが、渦へと消えた。
「起爆準備カンリョウ……シマシタ……」