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立ち上がれ、僕らのヒーロー!!

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立ち上がれ、僕らのヒーロー!!

リアクション


「フハハハ! 我が名は世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスの大幹部、天才科学者ドクター・ハデス!」

 颯爽と正面から現れるハデスと爆撃をした本人ヘスティアと戦闘員こと親衛隊員達。

 子供達は新たな展開に胸を躍らせ、声援を上げる。

「すげぇ!!」
「えっ、ドクター・ハデス? これは予想外の展開だよ!!」
 ウルトとノーンはびっくりな展開にとても驚き、楽しんでいた。

「……何でこんな展開に」
 予想外の展開に楽しむどころか驚く沙織。

「……他の観客も無事みたいで良かったけど」
 医療の道を志すローズにとって怪我人が出なかったことには安心だが、怪人ではない者の乱入には驚いていた。

 ハデスは高らかと乱入した目的を言った。

「悪の怪人を実体化出来る装置とは面白いものを作るな。それが、あれば我ら秘密結社オリュンポスの戦力不足も解決されるというもの」

「わわわ、悪者が増えちゃった。みんなー怪我はないかなー?」
 春美は突然のトラブルにも慌てず、笑顔で仕事を果たす。

「ないぞー!!」
「大丈夫だよ!!」
 ウルトとノーンは他の子供達と一緒に元気に答えた。

「……みんなもいるし大丈夫だよ」
 沙織は隣のローズに言葉をかけた。
「……そうだね」
 ローズは頷き、大丈夫だろうと信じて見守ることにした。

「……突然、現れた敵、ドクター・ハデスに挑むのは……」
 ウォーレンは再び司会を始めた。

「鋼の勇者、大地の戦士、マグナ・ジ・アース推参!!」
「……肉弾戦系魔法少女、リーシャ・メテオホルン登場!!」


 颯爽とマグナとリーシャが登場。

「大地の戦士と肉弾戦系魔法少女が登場だぜ。みんな大きな声で応援だ!!」

 大声で熱く場を盛り上げるウォーレン。遠くにいたカンナも駆けつけ熱い音楽でさらに盛り上げる。

「プロジェクターは渡しはしない」
「観念して帰るのよ」
 いつでも戦闘開始の準備をしつつヒーローの定番として猶予を与える。

「渡しはしない、か。フハハハ。行け」
 秘めたる作戦のあるハデスは不敵に笑い、戦闘員達を出動させた。
『優れた指揮官』『士気高揚』により戦闘員達の力を上げ、自身は機晶ロケットランチャーで後方支援に徹する。

「いよいよ、戦闘開始ですわ」
 アデリーヌの合図と共にマグナとリーシャは激しい戦闘曲の中、襲い来る攻撃を迎え撃つ。

「数だけじゃ意味が無いよ」
 リーシャは『光条兵器』のハンマーで戦い、戦闘員達をねじ伏せていく。
「装置は諦めて帰るのだ」
 マグナは『ソードプレイ』による単体攻撃で戦闘員達を倒していく。二人はそれぞれ別々に雑魚戦闘員達を倒していく。孤高のヒーローのごとく。

「主砲、準備発射だ」
 自身の攻撃を避けられたハデスは、ヘスティアに命令した。

「かしこまりました、ご主人様……じゃなかったハデス博士」
 主砲、ニルヴァーナライフルを構えるヘスティア。

「やーん、大ピンチ!! どうなるヒーロー!?」
 マイクを握り締め、ショーを盛り上げる春美。

「……発射なんかさせないよ」
 リーシャはすぅと呼吸を整え、『悲しみの歌』を歌い始めた。

「……なんだか悲しくなります。はわわわっ」
 悲しさいっぱいになったヘスティアは思わず主砲から手を離してしまった。

「……ヘスティア。デメテールはまだか」
 事態が不利に傾き出し、ハデスはデメテールの帰りを気にし始めた。

「お仕事完了だよー」

 プロジェクターを手に入れたデメテールが『隠れ身』を解き、姿を現した。

「ようやく、戻って来たか。これが何か分かるか」
 ハデスは満足気にプロジェクターを受け取り、秘密結社の大幹部らしく不敵な笑みで手にある物をヒーロー達に見せた。