イルミンスール魔法学校へ

シャンバラ教導団

校長室

百合園女学院へ

架空大戦最終回 最後は勇気で!

リアクション公開中!

架空大戦最終回 最後は勇気で!

リアクション



10 エピローグ 

 そして、教室などの各地で、皆は目覚める。
「あれ〜?あたし達寝てたんですか? へー、リリーさんの夢の中にいたんですか!」
 そう言いながら伸びをしたのは夢宮 未来(ゆめみや・みらい)。未来は周囲を見渡し、よく見知った顔がいることを確かめると安堵の溜息を漏らす。
「うーん……夢の内容はよく覚えてないんですけど……。とってもいろいろな事があって……嬉しい事や、悲しい事や、辛い事……でも、凄く楽しい夢だったような気がします! あ! おはよー! おとーさん(バグベアード)、ハーティオンさん、鈿女さん!」
 と、そこまで喋った所で首を傾げる。
「…………? あれ? なんだろ……? なんだか、とっても懐かしいような………また会えて凄く嬉しいような………なんか……不思議な気持ちです」
 そう言うと未来は泣きながら笑い始めた。嬉しくて、嬉しくて、こぼれた涙だ。
《転換》
 目覚めた洋は、隣で寝ていたみとを見と寝るとほほ笑みを浮かべる。
「ひどい夢だった。ふんどし相手にマクベスで特攻して爆散か」
「あら、洋様も見ていましたか? 変な夢でしたね。ですが、それはそれで面白いでしょう」
 憤慨するような洋の言葉に、みとが洋を見ながらまどろむように言う。
 それを聞いた洋は、みとの頭を撫でながら優しい笑顔を見せていた。
《転換》
「ミレリアさん、いろいろありがとうございました」
 ニコニコしながら言うベアトリーチェにミレリアは
「何のことかしら? よく覚えてないのよねえ……」
 などとすっとぼけつつ
「でも、まあ、楽しかったしいんじゃない?」
「そうですね」
 ミレリアの言葉を、ベアトリーチェはニコニコしながら受け止める。
「さて、リリーに説教しないとねぇ」
「ほどほどにしてくださいね?」
「そうするわぁ」
 そして校長室に向かったのだった。
《転換》
「凶司〜 良くも夢のなかでは好き放題してくれたね〜!」
「ひぃ……」
 怒気をはらむエクスの視線を受け止めつつ凶司は後ずさる。
「覚悟はできてるんでしょうね?
「お手柔らかに……」
 ディーミアの脅しを受けつつさらに後ずさる。
「手加減するとでも?」
「ですよねー」
 セラフに足を踏まれて下がれなくなる。
 お後がよろしいようで。
《転換》
「うおおおおおおお!? 寝過ごしてる!? やべえ! 仕事が! ハイナの出る時間は!? ぎりぎりか! いそげぇぇぇ!!」
 目を覚ました唯斗は時計を見つつ叫ぶと、ダッシュで出て行った。
《転換》
「ちょ……ちょっとまて……なぜ我だけが攻められなければならんのだ…………」
 マネキは、セリスに説教されている。弟子に完全にマネキのせいにされてるあたりこの弟子は師匠を敬う気があるのかという疑問が湧いてくるのだが、セリスは気にしないことにして問い詰めることを選んだのだった。
《転換》
 そして、校長室。
 美羽がコリマを介して思念でリリーと会話をしている。
(そっかー、おやすみもらうんだ)
(うん)
 リリーは、これからコリマの中で実時間にして一ヶ月くらい活動を停止するらしかった。
(それじゃしばらくお別れだね。また会おうね、リリー)
 そして、リリーと挨拶を済ませると、美羽とベアトリーチェはコリマに頭をペコリと下げてから出て行った。
(やれやれ……)
 そして、コリマが思念で文句を言いつつ大きなため息をついたのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

樹 和寿

▼マスターコメント

 約一年間お付き合いいただきありがとうございました。
 架空大戦シリーズ完結でございます。
 皆様の御蔭で終えることができました。改めてお礼申し上げます。
 これからしばらくアバターの方でシナリオ出すことになるかと思いますがそちらもよろしくおねがいします。
 最近オンセでCoCのKPをやることが多い樹でした。