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【特別シナリオ】全学最強決定戦!

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■予選 シャンバラ教導団 1

【シャンバラ国軍総司令】金 鋭峰(じん・るいふぉん)は、
シャンバラ教導団の基地に設置された闘技場を前に宣言する。

「では、これより予選を開始する。死力を尽くして戦え」

「ちょっとまった!!」
そこに、割って入ったのは、朝霧 垂(あさぎり・しづり)の声であった。

「どうした?」
団長の鋭い視線を受け止め、垂は言う。
「今回の大会は、シャンバラの女王ネフェルティティが
パラミタの民に契約者の力を知ってもらい、
未来や希望を感じてもらう為に開催されたんだよな?」
「いかにも、その通りだ。諸君には、教導団の威信をかけ、戦ってもらう」
「なら、何であんたは参加しないんだ?」
団長は、垂の言葉に、眉間にしわを刻んだ。
「女王は契約者の力を見せろと言っているんだ……校長も生徒も関係ねぇ!
『1人の契約者』として女王の考えに答えてやれよ、なぁ? 
『契約者、金鋭峰』!!」 

垂の発言に、団長の傍で控えていた、将校が浮足立つ。
「貴様、不敬ではないか! 団長に向かって……!」
しかし、それを視線だけで制止し、
団長は静かな声で続ける。
「私には、私の、契約者としての責務がある。
それを果たさせてもらう」

「だからってなあ!」
「私には、シャンバラ教導団団長としての、
国軍の総司令としての責務がある。
それを果たすまでと言ったはずだ」
団長の目が本気であることを見て、垂は引きさがる。
「じゃあ、この戦いをしっかり見とどけてくれよ!」
「無論だ。それでは、一同、用意に着け。
……これより、シャンバラ教導団代表の予選を開始する!」

団長の号令で、今度こそ、試合が開始された。

「さぁ、喧嘩を始めるとしますか。戦友達との大喧嘩。
お互いに理解を深めるに良いかもしれませんね」

ルース・マキャフリー(るーす・まきゃふりー)は、
戦友たちの顔を見渡した。
そして、魔銃デュアルエッジで弾幕を張る。

ルースの弾幕を、鷹村 真一郎(たかむら・しんいちろう)が避けて見せる。
そして、「軍隊格闘術」と「銃剣術」をベースとした自分の戦術に巻き込むべく、
ルースに接敵を試みる。

ルースにしろ、真一郎にしろ、
お互いに、妻や恋人の前でよい格好をしたいということはわかっている。

「やはり、強いですね、ルース」
「真一郎こそ!」
お互いを称賛しながら、2人は、本気で戦いを仕掛ける。
手加減をしてどうにかなる相手でないことはわかっている。

ルースは、敵を自分の懐に入れない構えである。
そのため弾幕を張っているが、
真一郎は、銃弾を避けながら、接近を試みていた。
もちろん、バトルロイヤルであるため、2人とも、周りへの注意も怠らない。