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【おとこのこうちょう!】しずかがかんがん! 後編

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【おとこのこうちょう!】しずかがかんがん! 後編
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■□■4■□■ 宮殿・静香と小ラズィーヤ

一方、そのころ、宮殿では。

未来の朝霧 垂(あさぎり・しづり)は、
メイドとして未来・静香の元へ潜入し、会話していた。
「ひとつ確認したい。
静香、お前はカンガンガニのソーセージを食べて元の状態に戻りたいのか?
それとも水浸しになったこの世界を治めれば満足か?」
「何が言いたいんだ」
「お前が昔のように……
生徒達と面白楽しく過ごしていた頃の状態に戻りたいと言うのなら、力を貸すぜ?」
「あの頃とは、何もかもが変わってしまった。
たとえ、身体を元に戻しても……元通りになることはできない」
未来・静香は、感情を押し殺した口調で言った。
「だが、神ほどの力を得たお前が、
小ラズィーヤが過去へ行くことを見逃したのは、
抑えられなくなった力による自分の暴走を止めてくれる存在……過去のお前自身と、
元に戻るための手段を見つけてもらうためだったんじゃないのか?」
未来・垂の言葉に、未来・静香は、首を横に振る。
「考えすぎだ」
「お前はまだ……やりなおせる!」
未来・垂は、未来・静香を真摯に見つめる。
未来・静香は沈黙する。