リアクション
エピローグ
町の広場では盛大なパーティーが行われている。事件解決のお祝いと生徒に対する感謝を兼ねて、リサドが準備したものだ。大人も子供も町の人も生徒も、みんな笑顔に溢れていた。中にはパーティーに参加するジャックまでいるくらいだ。
「リヤちゃん、ウィティね、ずっとリヤちゃんとお友達になりたかったんだよ」
「そ、そうなの? まあ、そう言うならなってあげても……」
「やったー。じゃあ今日からお友達だね」
「ほらお菓子、いたずらは勘弁なー」
「わあ、お兄ちゃんありがとう!」
「トリック・オア・トリート! お菓子くれなきゃいたずらですよー!」
「はい、もらったお菓子のお返し。パラ実じゃ三倍返しくらいは普通だからね」
「お、俺もクッキーなど焼いてきたのだが……」
「うわ、辛っ! このパイ、タバスコ入ってんぞ! 誰だ持ち込んだの!」
「お、おい。こっちのパイ食ったやつは倒れてるぞ……
「くー、一仕事終えた後の酒はおいしいわあ。ほら、あなたも飲んで」
「あ、桃に酒をのませちゃ……! うわあ、逃げろ! 桃が竜化したあ!」
人々の声が入り乱れる。今年のハロウィンはまだまだ終わらなそうだ。
トリック・オア・トリート!
今日は、飛弥新です。というわけで、今更ながらハロウィンシナリオをお届けします。
今回はイベントシナリオにしたんですが、大して文字数が減っていません……少ない文字数で表現するって難しいですね。リアクションと普通の小説は違いますし、要精進です。
さて、このシナリオではジャックをちょっと強めに? してみました。まあ炎を消せば簡単に倒せるのですけれども。明確に炎を消して倒す、とアクションに書かれていた方は少なかったですね。
また、ジャックはお菓子を「食べる」のではなく「奪う」と書いてあるところもポイントでしたね。この点を指摘されている方もほとんどいらっしゃいませんでした。尤も、「ジャックにお菓子を食べさせる」というサンプルアクションを自分で作っているのですが、これはちょっとしたトラップということでご容赦ください。あ、石を投げないで!
それからバトルものということで、バトルを楽しみたい人とコメディタッチなノリを楽しみたい人とを一応分けて書いたのですが、やっぱりコメディになってるんじゃ、と思ったり。
そして一応ハッピーエンドっぽくなっておりますが、食されたり散っていったりしたジャックのこともたまには思い出してあげてください……冷凍室に入れられたジャックは解放されてます。多分。
まだまだお話ししたいことや反省点もあるのですが、ここに書くと長くなってしまいます。そこでブログを作ってみました。「蒼空でフロントスープレックス」という名前です。
現状ほとんど何もないですが、シナリオのことからどうでもいいことまで時間を見つけて書いていきたいと思いますので、ご興味のある方は覗いていただければ幸いです。
では最後に大事そうなところだけ箇条書きで。
・マルチアクション(あれもしてあれもする、というようにアクションを絞っていないもの)をかけるとどうしても活躍しにくくなります。
・ただ戦う、倒す、などととアクションに書くよりも、具体的にこう戦う、こう倒す、と書いてある方が当然アクションは優れたものになりやすいです。
それでは、またお会いできることを願って。