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【蒼フロ2周年記念】未来の君へ

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しみじみ大活躍

「こりゃ、いつまで寝ておるんじゃ!」

「んあ……?」

勢いよくカーテンが開かれ、室内に光が差し込む。
アキラ・セイルーン(あきら・せいるーん)が目を開くと、そこにはふんぞり返ったルシェイメア・フローズン(るしぇいめあ・ふろーずん)があった。

「もう、とっくに朝じゃぞ!
一体いつまで寝てるつもりじゃ!」

「ん〜」

そんなやり取りの後、とうとうキレたルシェイメアの電撃によって、
アキラは無理矢理叩き起こされ、自室からリビングに向かった。

「あ、おはようございます。アキラさん」

「おはようございます」

「おー、おはよー」

セレスティア・レイン(せれすてぃあ・れいん)ヨン・ナイフィード(よん・ないふぃーど)とも挨拶を交わし、みんなで朝食を取ることになったのだった。

■□■


ハムエッグを食べながらもルシェイメアの説教は続く。

「まったく貴様ときたら……
一体いつになったら一人で起きる事が出来るようになるのじゃ!」

「何言ってやがる!
俺だってその気になりゃ、一人で起きてこられるわ!」

「貴様が一人で起きたのなんぞ、
この10年で数えるほどしかないじゃろうが!」

といつものケンカを続けながらもアキラは思った。

「……そうか、10年か」

「どうしたのですか、アキラさん?」

セレスティアは心配そうにアキラを覗き込む。

「10年前っていうと、ザナドゥが出現した頃だよな?

あの頃はザナドゥにいってルシファーぶっ倒して、
俺が代わりに魔王になってやるとか思ってたけど。

結局妄想だったよなあって……」

その話を聞いてみんなが怪訝な顔をした。

「妄想って……この写真があるのにですか?」

ヨンはアキラがルシファーに馬乗りになって殴っている写真を見せた。
ルシファーは泣いている。

「あれ、実現してたっけ? まあそれはいいとして」

アキラは窓の向こうで指示を待っている
悪魔軍団をシカトしてご飯を食べ始める。

「他にもさ、カナンの国家神イナンナ様と
イチャイチャできたらいいなあとか……」

「しとるだろうがっ!」

ルシェイメアが見せた週刊誌のページには
ホテルから出てくるアキラとイナンナの姿が激写されていた。

寝ぼけてて忘れてたのだ。

家の外には報道陣がつめかけているが、
あえて気にしないで話を続けることにする。

「わかった! それは全部やった事だ。
だがな、俺が言いたいのは……」

「言いたいのはなんですか?」

セレスティアが顔を覗き込んでくる。

「セレスと契約したのは胸を揉……ぎゃああっ!!」

アキラはルシェイメアの雷術を再び食らった。

「……話がそれたな。

言いたかったのは、
お、お前たちとずっと一緒にいられて幸せだったな……って事だよ」

アキラは言いながら顔を赤らめていた。

「はい、私も幸せです」

「私も楽しかったです」

「まあ、飽きはしなかったがの」

つられて3人も顔を赤らめてしまう。

こうして朝食は終わった。
また、いつもの日常(?)が始まる。