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【蒼フロ2周年記念】未来の君へ

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リサとべネデッタ

ツァンダの小さな一軒家。

「べネデッタ、ご飯いらないよ。学校行くね!」

リタ・ピサンリ(りた・ぴさんり)はパートナーのベネデッタ・カルリーニ(べねでった・かるりーに)
あいさつをし、急いで着替えて家を出ようとした。
リタは蒼空学園大学に通っていたのだ。

10年前の月日はリタを明るく元気な女の子から、一人の淑女へと成長させていた。
……ように見えたのだが。

「リタ、今日はやけに早いお目覚めですね」

ベネデッタはリタの布団をまくり上げた。
そこには大きな染みが。

「ええと、これは……」

「やっぱり。お布団は干しておきますから、シャワー浴びて来てください」

「はあい」

リタのおねしょは未だに直っていなかったのだった。

■□■


リタはシャワーを浴びて着替え、ベネデッタと共に食事をした。

そして玄関で。

「リタ、いってらっしゃい」

「うん。あっ……んん!」

ベネデッタとリタは情熱的なキスを交わす。
リタの小学校卒業以来、二人は恋人でもあったのだ。

濃密なキスの後、
リタの唇から舌を抜いたベネデッタは、そっと囁いた。

(帰ってきたら、お仕置きをしますからね)

(!!)

リタはその言葉を聞いて顔を真っ赤にしながら家を出た。
“お仕置き”とは10年前のそれとは意味が違う。

(もおーーっ、講義に集中できないよ! 
……でも、幸せだな)

リタは帰宅後の甘美な時間を想像しながら学校へと向かった。