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リアクション
第4章 やっぱりこれをやらないと! 年越しカウントダウン
「もうすぐ新年だよ〜みんな来年は何がしたい〜?あたしは淑女にふさわしい嗜みも身につけてるから、かわいい恋人が欲しいな〜」
どりーむ・ほしの(どりーむ・ほしの)は生徒たちに話しかけて会話を楽しむ。
「少しだけ涼んでこようかな・・・。ねぇ、ふぇいと一緒にいかない?」
「独占?いいの?私どり〜むちゃんにいっぱいあまえちゃうよ?」
パートナーに誘われてふぇいと・てすたろっさ(ふぇいと・てすたろっさ)は嬉しそうな顔になる。
「んふふ、しあわせ〜」
呼ばれたふぇいとはカフェの椅子に座り、ふぇいとに抱きついて幸せそうにうとうと眠りそうになった。
「もうすぐで今年も終わりですね」
生徒たちとトランプゲームをしながらエルシー・フロウ(えるしー・ふろう)は年明けを待っていた。
会話をしながらババヌキをしている。
「えぇそうですね・・・。次はわたくしの番ですね。あっ、そろいました」
ルミ・クッカ(るみ・くっか)はラビが持っているカードを慎重に選び、そろったカードを床に置く。
「むー・・・どれにしよう。これかな?あぁあっ!!」
エルシーの手の中からカードを選んだラビ・ラビ(らび・らび)がババのジョーカーを引いてしまう。
彼女たちが持っている手札をメイベルが後ろから覗き込む。
「トランプですかー」
「えぇ、後ちょっとで終わりますよ」
残りの手札が3枚になっているエルシーは勝つ気満々だった。
「ふふ〜次にルミおねーちゃんがババ引いたらあがれない可能性があるんだよ」
「そうはいきませんっ・・・と。お先にあがらせていただきました」
「えぇえ、そんなぁー」
ラビからガードを1枚引き抜き、ルミは1番最初にあがった。
エルシーの手持ちのカードが1枚、ラビが2枚となりゲームはいよいよ終盤戦になる。
「緊張するね・・・」
傍で見ているセシリアが固唾を呑んで見守る。
「どちらが勝つのかしらまったくわかりませんわ」
フィリッパはどっちが勝つか気になり、彼女たちの手札を覗く。
「―・・・・・・」
左側のカードを掴むと、ラビの顔が嬉しそうな表情になり、右側をつまむとしょんぼりした顔に変わる。
「決めました、こっちですね!」
ぱっと引き抜いたカードは3のクローバーだった。
「うぁあん〜負けちゃったー」
エルシーに左側のトランプカードをとられて負けてしまう。
「ぐすん・・・」
傷心のままラビはスヤスヤと畳の上で眠った。
「寝てしまったのか」
玲が暖かい毛布をラビにかけてやる。
「あと少しで年越しなのに、起きそうにないな」
ぐっすり眠っている少女をリムが優しく揺すって起こそうとするがまったく起きる気配がない。
「まだ幼いようだから仕方がないか」
橘 恭司(たちばな・きょうじ)も起こしてあげようとするが、無理に起こすのも可哀想だと思ってやめる。
「眠ってしまったんですか・・・」
恭司の後ろに隠れて橘 沙耶(たちばな・さや)が年越しパーティー参加者の様子を見ていた。
生徒たちにお菓子を配っている玲をじっと見つめ、話しやすそうな彼女のところへ行ってみる。
「お菓子を・・・配っているんですか・・・・・・?」
「どれか食べるか?」
お皿に乗せたクッキーをすすめられ、ナッツ入りのクッキーをとって食べた。
「よかったら少し持っていくか」
「え・・・いいんですか・・・」
恭司の分も受け取ってコタツの方へ戻っていく。
「兄様・・・これ・・・もらってきました」
「焼き菓子か」
沙耶の手からとって食べる。
「そろそろ12時ね」
アピス・グレイス(あぴす・ぐれいす)は時計を確認して静香の隣に座った。
キャノンとミサイルを花火に入れ替えたシリル・クレイド(しりる・くれいど)が、イルミンの校舎の外へ出て打ち上げのスタンバイをする。
空京の寺でもカウントダウンの準備に入っていた。
「プレナの育った街には、こんな楽しい年越し行事がなかったら楽しみですよぉ〜」
年が明けるのをプレナ・アップルトン(ぷれな・あっぷるとん)は、今か今かとわくわくしながら待っていた。
「鐘つきしたい人、いっぱい並んでるねー!」
何百人もの人の列を見てマグ・アップルトン(まぐ・あっぷるとん)が目を丸くする。
「ちょっと寒いけど、鐘つきやってみたいから頑張って待ってましょうね」
ソーニョ・ゾニャンド(そーにょ・ぞにゃんど)は冷たい手の平を温めながらじっと待つ。
2019年の終わりが近づき、残すところ後10秒となった。
「行きますよー、10!」
最初にメイベルがカウントする。
「9ーっ」
エルシーとルミの2人が続けてカウント。
「俺たちも一緒にカウントダウンをしよう」
「分かりました・・・兄様・・・。8・・・です」
恭司に言われ沙耶も小さな声で言い参加する。
「7ー♪」
空京の寺にいるプレナが寒さに負けず元気な声で言う。
「6〜!」
和室に戻ってきたほしのとふぇいとが大きな声を上げた。
「さぁお嬢様一緒に声を合わせて・・・5ー♪」
ミルフィと有栖は一緒に声を合わせて数える。
「4っ」
彼女たちの後に続けてセシリアが数えた。
「3・・・!もうすぐですわね」
フィリッパもカウントに参加してみる。
「一緒に数えましょう静香さん、2・・・!」
アピスと静香が同時に数えた。
「1・・・!」
イルマも大きな声で言う。
「・・・0ーー!!」
最後は参加している生徒全員で数え、2020年の新年を迎えた。
カウントが0になったのと同時に、シリルの両肩に一門ずつあるキャノンを二門と、6連ミサイルを搭載している箇所から数千発の花火が上がる。
ヒュウゥウンッ、ズドドドドォオオン・・・!!
綺麗な花火が新しい年を迎えた夜空を彩る。
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