リアクション
第十三章 事件が終わって
イルミンスールの森での事件は、こうして幕を下ろした。
森で不穏な行動をしていた謎の集団が、“バルジュの隷使”というバルジュ兄弟の息のかかった組織だということ――
彼らが、瘴気騒ぎを囮にして捜索を混乱させ、ゴースト兵器密輸の時間を稼いでいたということ――
オルディオンの力を狙っていたということ――
アジトへと向かった者たちから、以上の情報を手に入れた。
また、オルディオンから、“空”、“大量破壊ゴースト兵器”というキーワードも得ることが出来た。
いずれにせよ、収穫はあったのだ。
余談だが、あの後、オルディオンを見かけた者はいなかったという。
生きている姿も、死体さえも――
彼は今、どこにいるのだろうか。
この世界に、存在しているのだろうか。
その答えは、誰も知らない。
皆様、はじめましての方も、もうご存知の方も、こんにちは。
援軍呼ぶときはいっつもゼスから。池羽 十日(いけう とおか)です。
さて、今回の事件で、何とかバルジュ兄弟への手がかりを見つけ出すことが出来ました。もう感じている方もいると思いますが、私のこの“バルジュ兄弟編”のリアクション、佳境の段階へと向かっております。
恐らく、次、最長でも次の次くらいで、最終章となるでしょう。
果たして、バルジュ兄弟の凶行を止めることができるのか――
今後も、ご期待ください。
ではまた、ご縁がありましたらお会いしましょう。