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蛙の代わりに雨乞いを……?

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蛙の代わりに雨乞いを……?

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     ◆

 彼等が雅羅たち一行と合流しようとしていたまさにその時、公園に隣接する道路にレキ・フォートアウフ(れき・ふぉーとあうふ)カムイ・マギ(かむい・まぎ)七瀬 歩(ななせ・あゆむ)が歩いていた。
「今日が午前中休みで良かったよね、しかもこんなに晴れてるし。やっぱ散歩しかないよねぇ!」
「うんうん、だよね。って、そういえばレキちゃん、明日までの宿題、終わった?」
「今日どうしても出かけたくてさ、昨日の内にカムイと一緒に終わらせたんだ! ね?カムイ」
「ええ、ちゃんと終わりましたよ」
「そっかぁ、私は今日帰ったらやらなきゃだなぁ……」
 ため息をつきながら俯いた歩は、そこで遠くの方から聞こえる声に気付く。ふと顔を上げ、声のする方へ顔を向けたから、当然両隣を歩くレキ、カムイもそちらに目をやる。
「あれ、なんの人だかりだろう」
「何か公園でイベントでも……って、あれ? あれって」
「ウォウル先輩と、ラナ先輩がいますね。知り合いも何人かいますけど」
「じゃあ、ちょっと顔出してみようか。この前の事も含めて挨拶したいし。良いかな?歩ちゃん」
「良いよ、特に予定が詰まってる訳でもないしね」
「何やら嫌な予感がします、けどね」
 半ば苦笑を浮かべながら、しかし特に制止をするわけでもなく、カムイはそんな事を呟きながら先行する二人の後を追い、公園内へと足を踏み入れた。