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村と生物との行方

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村と生物との行方

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終章

「おおぉ〜、そういう方法もあるですねぇ〜♪」
 自然についてルナとハルトが話していた。
「ん? やっと来たようだな」
「そうか、ダー、攻撃態勢を解きなさい」
 和輝が村長一行に気づき、ダーの警戒をハルトが解かせた。
「よく来たな村の人間とそれを護衛してきた者達よ」
「おお、ハルト様、今回はお願いに参りました」
 ハルトを確認した村長は頭を深々と下げ、挨拶をした。
「待て、今、村長の息子を捕まえに二人行っている」
「そうか、やはりあの襲撃は息子の仕業じゃったか」
 和輝が村長を止めると、村長は悲しそうな顔をして頷いた。
「初めましてドラゴンさん、色々と聞いていいですか?」
 姫月がハルトの前に立ち、後ろで樹彦が立っていた。
「私もまだ聞きたいことあるですぅ」
 ルナが再度、ハルトに近づいた。
「ほほう、お主とは目一杯話した、この人間と同族とも話させてもらえんかね?」
「話が早くて助かる。骨の姿をしたドラゴンが見かけた事はないか?」
 樹彦がハルトに質問した。
「それは、おヌシの同族か?」
「ああ」
「すまんな、儂も旅好きでな、色々な所に行ったが、おヌシほど完璧に人間の姿をしていると、遠くからでは判らんのでな、すまんが力になれそうにない」
「そうか、すまんな」
 そう言うと、樹彦は後ろに下がり、姫月とルナがハルトと会話を開始した。
「ドラゴンの傍で世話をしていると言う地祇さんは、あなたですか?」
 ノエルがダーに近づくと、ダーは睨みつけてきた。
「僕達は、森について聞きたいだけだよ。キミの名前は何て言うの?」
「……ダーだ」
 カメラを向ける弾の質問にダーが答えた。
「それでは、ダーさん、よろしくお願いしますね」
 そう卜部が言うと、アニスも加わって森についての取材が始まった。

「ドラゴンさん! 帰ってきたヨ!」
 バシリスが手を振りながらハルトの元に近づいた。
「お、さっきの小僧じゃないか」
 ハルトの傍にいた村長を守っていた京介がアルビダを見て戦闘体制を取った。
「おいおい、あたしはもう殺し合いをするつもりはないぜ、戦ってみたいとは思うけどね」
 アルビダの雰囲気を見て、京介は攻撃態勢を取った。
「先程、襲撃した人物が他にもいるようだが、大丈夫か?」
「ええ、大丈夫よ、もう攻撃するつもりはないわ」
 司の質問に瑛菜が返した。
 その後、セレンフィリティが暗殺者を捕まえてハルトの元へとやって来た。
 ハルトの前に姫星、司、和輝、セレンフィリティ、瑛菜、フォグホーン、村長と息子が今までの経緯を話した。
 鉄心、吹雪、京介達は、襲撃がないように警戒をし、その他の人達は卜部達の取材を答たえるなど、思い思いに会話をしていた。
「そうか、このバカ息子が皆様に迷惑をかけたようで申し訳ありません。フォグホーン殿もありがとうございます」
 村長が息子と共に詫びた。
「どうするかは、村と森の住民で決めることだ、俺達は向こうに行こう」
 和輝がそう言うと、皆が頷きハルト達の元を離れた。

「卜部さん、色々な方々から様々な意見が聞けましたね」
 姫星や司達の取材を終えた弾は、にっこりとした顔で泪に話をかけた。
「終わったようだな」
 鉄心が呟くと皆がハルトの方向を向いた。
「今までの行いと、これからの事についても許しを得ました。これも皆様のおかげでありがとうございます」
 村長が深々と頭を下げた。
「条件?」
 ダーが少し険しい顔をした。
「ああ、それについては儂が話す。ダーをおヌシは、この獣人と共に村で暮らし、世界を見てきなさい」
「え? ……嫌です! ハルト様! ボクはもっとハルトさ……」
「ダーよ、同じ所に留まっていても良いことはない、世界を見て知り学んで来なさい。世界には素晴らしい事がたくさんある。それにおヌシが行けば、人と動物達の架け橋にもなれる。森を守ると思って行きなさい」
 ハルトがダーに話と、
「……分かりました」
「俺なんかで本当にいいのか?」
「おヌシなら大丈夫だろう」
「……そうか」
 フォグホーンはハルトに確認してダーの元に来た。
「よろしくな」
「……よろしく」
 こうして、村と森との一連の騒動が終わった。

帰る時が来た。
「本当に良い森ですね」
 ティーが森を見渡しながらハルトに話し、
「また来るよぅ!」
とルナが元気に挨拶をした。
 サクラコや弾、バシリス達が手を振って挨拶をすると、瑛菜や卜部がお辞儀をして帰っていった。
「行ってきます、ハルト様」
「行って、世界を見てきなさい」
 ダーが深々とお辞儀をすると横でフォグホーンもお辞儀をすると村へと帰っていった。

 村に戻ってきた弾は泪にデータを渡し、泪はデータをテレビ局に持ち帰ると、様々な村や町で行われている開発や共存関係の事も加えられ、様々な目線で語られるニュースは、シャンバラで一時、話題となって様々なメディアで取り上げられた。

 村では、開発も進めながらも生物との共存が続いていた。
 地祇のダーが動物達と会話をし、学び、世界を知ることで生物と村との共存関係はより良くなって行くだろう。

担当マスターより

▼担当マスター

樹雨 真

▼マスターコメント

 今回のシナリオにご参加、ありがとうございます!
 アクションを頂き、リアクションの執筆活動を楽しく行わせて頂きました。
 
 リアクションは拙い文章能力の為、少し物語の展開がわかりづらい所があったかもしれません。
 今回のシナリオでは、森に少し被害が出たもののダーとフォグホーンの力があれば、これからも森との共存関係は続くでしょう。
 今後のシナリオにご期待下さい。
 
 今後も文章能力を言い訳にできなくなるよう、日々精進していきたいと思います。
 最後まで読んで頂きありがとうございます。
 楽しんでもらえたのなら幸いです。
 また出会える事を楽しみにしています。