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リアクション
目前の決意
PM19:00(タイムリミットまであと5時間)
「ヒィアアア!」
グシャ。
「ウォアオオオ!」
べちゃり。
「アアアアアア!」
ズン……
薄暗がりの中、基地からの照明が死人たちとコームラント・ジェノサイドとの戦闘を浮かび上がらせていた。
「このままあいつ等を戦わせて、双方を疲弊させるっていうのはどうかな?」
「そ、そうだな……」
「残念ながら、戦力差がありすぎます。少しでもモノを考えられる死人は、イコンには近寄っていません」
日比谷 皐月(ひびや・さつき)の言葉に、思わず同意しようとする緋王 輝夜。
その内容への同意はなく、ただ皐月の言葉だから。
しかし雨宮 七日(あめみや・なのか)は、それを即座に否定する。
横須賀基地目前。
「やっと、ここまで来たんだね……」
「ああ、そうだな」
「まもなく、この戦いは終わる……」
「気を抜くな。まだ、基地にも入っていないんだ」
理子の感慨深げな呟きに、陽一とフリーレが同意する。
そして旭が冷ややかに嗜める。
横須賀基地に潜入してからの事も厳密に想定している旭にしてみれば、ここはまだまだ過程の一つ。
「突入する組と囮組とに分けるとして…… 死人とコームラント・ジェノサイド、それぞれを相手にすることを考えなきゃいけないよねぇ」
「難しく考えるな。死人との対決は、わしに任せな!」
ばんっ。
腕を組んで考え込んでいる木枯の背中を、甚五郎が叩く。
その言葉に同意するように羽純とホリイ・パワーズ(ほりい・ぱわーず)。
「皆を守るのがワタシの役目。まだまだ頑張ります!」
甚五郎たちの他に、刀真、小夜子、日奈々、歌菜、ミルディアたちもそれぞれ死人との戦闘を覚悟していた。
そしてコームラント・ジェノサイドは。
「イコンに関しては、俺に考えがある」
壮太パートナーの宗也に目配せすると、薄闇の空間に照らし出されるコームラント・ジェノサイドを睨み付けた。
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