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リアクション
【セレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)の一日】
セレンは朝早くに起床した。最愛のパートナーであるセレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)は、まだ寝ている。
抜き足差し足で忍び寄っていく。一体何をするのだろうか。
そのままセレアナの顔へと自分の顔を近づけて――
「……私は眠り姫じゃないわ」
「むーっ!」
キスされる直前で起きたセレアナに両頬をがっしり捕まれ、悶えるセレン。
セレアナが呆れたようにため息をつき、手を離す。
「まったく、テレビの前なんだから少しは――」
「とうっ!」
セレンの唇がセレアナの唇に触れる。
ほんの一瞬だが、セレアナの目が驚きに見開かれた、気がした。
キスをされたセレアナはセレンを引き離しげんこつを見舞って、
身支度と朝食を終えて、教導団本部へ出勤した。
どうやら今日は何もないようで、二人は射撃訓練を始める。
二人の銃弾は標的を外すことはない。その表情はまさに、『強気を秘めた女性』。
「……反応速度がいまいちだわ。これじゃダメね」
自分のスコアに納得がいかないセレン。
朝の陽気さはどこへやら。
訓練を終えた二人は、先日あった任務の報告書を作成し始める。
「……ん〜? ねえ、ここってどうするんだっけ?」
「いつになったら覚えるのよ。ここはまず最初に――」
微笑ましい光景が教導団の中にもあるようだ。
報告書作成と残業を済ませて退勤。夕食は食堂で済ませた二人。
帰宅する際も寄り道しようよとせがむ、セレンをうまくいなすセレアナ。
無事に帰宅した二人は明日も早いのですぐに寝る準備を始める。
―辛くないですか?
「これが当たり前だからね、慣れたわ」
「セーレーアーナー!」
突如としてセレアナに抱きついたセレンは、またも唇を重ねる。
新婚、ということらしいがイチャつきすぎではないだろうか!
こうして彼女たちはキスで始まり、キスで幕を閉じた。
キス試行回数:28回 失敗数:25回 成功数:2?回
残りの一回は、セレアナだけの秘密である。
これがセレンフィリティ・シャーレットの一日――
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