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【ざんすか内乱】ふっかつのしゃんばら【最終話/全3話】

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【ざんすか内乱】ふっかつのしゃんばら【最終話/全3話】

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■□■6■□■「祭りを締めくくる大騒ぎを始めましょう?」

「なんだかもう誰も見てないけど、こっそりステージは続いていたんだよ。
 えーとアリスくんこれ叫んでねー、せーのヘルジャッジメントー!」
桐生 円(きりゅう・まどか)の合言葉で、崩城 亜璃珠(くずしろ・ありす)達は全員巨大化する。
「ちょ、なんなのこれは!?」
亜璃珠が驚く。巨大化した亜璃珠達は服が破れてしまったのだった。
「うわあー、たいへんだー。ジャタ族のつかってたきょだいかステージの
 ぎじゅつのりゅうようにしっぱいしちゃったー」
ミネルバ・ヴァーリイ(みねるば・う゛ぁーりい)が言う。
「服がないと大変だね、アハハハ、ウフフフ」
笑って現実逃避する円だが、全員、天井に頭が突き刺さっている。
「しゃんばら、復活ざんす!」
同時に、ざんすか達も合体して、しゃんばらが復活する。
煙が晴れて、あらわれたしゃんばらは、
じゃたを巨大化させて、28歳くらいにした姿だった。
「一番純粋な者で、
 なおかつ「毒だろうとなんだろうと何もかも吸収する者」だったからってことか?
 でも、なんだか年増に……」
日比谷 皐月(ひびや・さつき)は言う。
神代 師走(かみしろ・しわす)のせいで、師走と同じくらいまで外見年齢が上がっているのだった。
「年増じゃないじゃた……」
しゃんばらは言う。
羽高 魅世瑠(はだか・みせる)
フローレンス・モントゴメリー(ふろーれんす・もんとごめりー)
ラズ・ヴィシャ(らず・う゛ぃしゃ)
アルダト・リリエンタール(あるだと・りりえんたーる)は喜ぶ。
「さすがじゃた様だぜ!」
「すべてを吸収する地祇の中心はじゃた様だ!」
「じゃたさま、かっこいいー」
「これがじゃた様の真の実力というものですわ」
「だいたい、じゃた様は10000歳なんだし、
 100歳くらい年が増えても問題ないんじゃねーか?」
と魅世瑠は言う。
影野 陽太(かげの・ようた)は、
パートナーの魔女エリシア・ボック(えりしあ・ぼっく)がやる気なので、
バトルロイヤルの会場を設置していた。
「参戦してくれた方に何か粗品を渡したいんです。
 ご協力お願いします!」
つぁんだ達に事前に協力してもらい、大量の観光地の絵葉書も用意していた。
「てっとり早く、LCの最強を決めませんこと?」
エリシアは、神子をダシにして、バトルを楽しもうとしていたのだった。
精霊ノーン・クリスタリア(のーん・くりすたりあ)は、
お菓子を食べながら、適当に観戦する。
「おにーちゃん、あれなーに?
 むこうから飛んでくる人がいるよー」
「ああ、あれは……って、牛皮消 アルコリア(いけま・あるこりあ)さん!?」
ノーンに聞かれて答える陽太だが、アルコリアを見て驚く。
「ふふふ、相手にとって不足はありませんわ!」
「えっと、アルコリアさん地球人ですし」
エリシアに陽太は言う。
「あっはははっ☆
 あはははっ!
 さぁ、楽しみましょう?
 愉しみましょう?
 うふふふ」
じゃたに噛まれたからと、姿をくらましたアルコリアだが、
地獄の天使で翼を生やしつぁんだをさらっていたのだった。
実は、イルミンスール森の精 いるみん(いるみんすーるもりのせい・いるみん)が地面にめり込ませていたせいで、
つぁんだだけ合体できていなかったのだ。
「つぁんだちゃんは、私と一つになるの。きゅふふふっ、イミわかるよねぇ?」
「ひぎゃあああああああああ!?」
「地祇って人間と同じ味?
 一緒?
 生のままお腹ぶちぶち食べちゃいたいっ!
 私の血肉になってぇ?
 ……あっ、安心して骨はスケルトンにして飼ってあげる、ふふふっ」
「だ、だから、蒼フロは全年齢対象だとあれほど言ってたのにー!!」
どう考えてもラスボスなアルコリアのために、
魔道書ナコト・オールドワン(なこと・おーるどわん)は、
舞台と亜璃珠ファンでラストダンジョンを作る。
「ふふふ、ライブダンジョンですわ!
 舞台を主軸にファンの肉壁で構成されたラストダンジョン!
 マイロードの領地へようこそ。入領税は安くありませんわよ?」
機晶姫シーマ・スプレイグ(しーま・すぷれいぐ)は、
加速ブースター全開で突っ込んでいく。
「シーマ・スプレイグ……推して参るっ!」
(というか、誰か早く気絶させてくれ。
 理不尽な現実、目から耳から肌から入ってくるな……!)
「優遇種族! オレの自爆を受けろーっ!!」
ジャック・フォース(じゃっく・ふぉーす)が背中のチャックを小人に開けさせて、
シーマとともに自爆した。
陽太とナコトのダンジョンというかステージのようなもので、
アルコリア、ナコトと、
しゃんばら、
巨大化した亜璃珠、円、桐生 ひな(きりゅう・ひな)秋葉 つかさ(あきば・つかさ)の戦いが始まった。
「うふふふふふ、
 きゅふふふふふふ、
 祭りを締めくくる大騒ぎを始めましょう?」
「ぎゃああああ、本当に食べられるううううううう!!」
アルコリアは泣き叫ぶつぁんだを小脇に抱えて、
絶対闇黒領域とアボミネーションを発動した。
「むむっ、あるもー、
 あんなに目立って許せないのです!
 ここは秘策を発動するのです!」
「え、秘策ですか?
 ひな様の秘策ということは……」
ひなの発言につかさは首をかしげる。
「って、例のアレでしょ!?」
「うん、例のアレだね」
亜璃珠と円は言う。
「遺跡内がこのままじゃみっちみちなのです!
 全員、お約束の分銅でつぶれるとよいのですーっ! むぎゅっ」
ひなは、巨大分銅で、全員押しつぶした。
「楽しい愉しいタノシイたのしい愉しいタのシいーうふふふふっ!! ぎゅむ」
「また私のステージでお会いしましょうー! ぐにゅ」
「ああ、冷静に考えてみれば全裸で潰れるというのもなかなか趣がございますね…… ぎゅう」
「へるじゃっじめんとー にゅぎゅ」
「ちょ、なんだか地球人ばかりだったような…… ぐみゅ」
ひなと、アルコリアと、亜璃珠と、つかさと、円と、巻き込まれたエリシアは全員ぺったんこになった。
アルコリアのパートナーのハーフフェアリー樂紗坂 眞綾(らくしゃさか・まあや)は、
こっそりつぁんだを逃がしていた。
「あああああああるこりああるこりあ」
つぁんだは脅威の対象の名をつぶやいている。
「シャンバラめつぼうしたらいやなの。
 まぁや、
 アルママをだまして、
 ファンクラブかつどうもせず、つぁんだちゃんをたすけにいくわるいこです。
 つぁんだちゃんもすてーじから50メートルはなれたところにまで
 にがしたからだいじょうぶだよね!
 ばくやくをつかってステージのはんけい100メートルを
 ふっとばしてしんじゅ〜するよっ
 はんけい100メートルって100のはんぶんだから50であってるよね?
 いっくよー!」
「いつになったら俺は環菜会長の好感度をゲットできるのでしょうか……」
陽太は嘆く。
全員巻き込まれて大爆発し、遺跡は吹っ飛ぶのであった。