リアクション
「それで?」
百合園女学院の校長室で、相変わらず校長の椅子に陣取ったヴァイシャリーが言った。
「結局、二人の恋路はどうなったの?」
蒼空学園から借り受けた機材を、ダンボールに梱包しながら、静香はかぶりをふった。
「もともと奥手な人同士、文通じゃあ何にも始まらないまま、自然消滅しちゃいました」
「あらあら、残念」
「よく言いますよ、かけらもそんなこと思っていないくせに」
「あら、思っているわよ? だってほら」
ヴァイシャリーは、懐から取り出した一枚の紙を、静香に見せた。
うん? と紙を開いた静香の顔が、さあ、と青ざめる。
「料亭、半焼。内装、全滅。食事代……なんか、ぜんぜん知らない店からの請求があるんだけど」
「襲撃してきたパラ実の暴走族と、参加してた子達が意気投合しちゃたらしくて、あのあと一緒に二次会行ったらしいわよ?」
「……ッ!!」
ぽてっ、と静香はその場に倒れこんだ。
「こんなにお金使ったのに、肝心な瀬蓮ちゃんのお見合いが失敗だったなんて、残念でならないわよねえ、静香?」
「ごめん。今僕、何にも考えたくない……」
「あらあら」
頭を抱えた静香を尻目に、ヴァイシャリーはふふふと、優雅に笑った。
今回は、コンセプトが「お見合いと交流」にあったため、後半のアクションシーンを若干削らせていただきました。
襲撃、および迎撃のアクションを選択された方につきましては、描写不足で不満の残った方がいらっしゃったと思います、申し訳ございません。
代わりに、アクションシーンで活躍された方や、裏方としてイベントを支えてくださった方には、優先的に称号をお渡ししております。
ぜひご活用ください。