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全学連『総蜂起!強制退学実力阻止闘争』

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全学連『総蜂起!強制退学実力阻止闘争』

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 その夜。
 日村名誉教授邸。
「貴様らのせいで恥をかいたッ!」
 ソファに座った日村は青筋を立てて怒鳴った。
「で、あるから?」
「で、あるからじゃと!?」
「であるからなんなんザマス、と聞いているのザマス。我々がお前みたいなカス学者の為に、はるばる来てやったとでも思ってるザマスか?」
 日村に向かい合って座るハツネは、メガネを拭きながらじろり、と睨んだ。
 その背後にはハーレックが立っている。
「なにぃ?」
「せっかくあの忌々しい連中の大掃除ができると楽しみに乗り込んだら、おまえが腰抜けなおかげで全部水の泡ザマス。この責任、取らぬとはいうまいな?」
「……」
「まあよい。私の勘が正しければまだ手遅れではないはずザマス。教授、今から全学生、いや全てのメディア向けに声明を出すのだ。『再検討した結果、同じ結論に達した』と」
「そんなことをしたら学生どもがまた騒ぎ出して……」
「それが狙いザマス。出てきたところを徹底的に叩きつぶす。当然戦闘には実弾を使用させてもらうザマス」
「学校で戦争をする気か? だいたいそんなこと学長が……」
「学生の安全と貴殿の名誉、どっちが大事だ? それに、わたしはおまえに許可を求めているのだ。いない人間の話をしても始まらん。ハーレック、書類を渡してやれ」
「はい閣下」
 ハーレックはそう言うと、カバンから『機動型重火器類使用許可書』と書かれた書類を日村に差し出し、「サインをお願いします」と、ペンを握らせた。
「私の安全はどうなる?」
 日村は青ざめた顔で筆を走らせる。
 と、ハツネはゴーレム操縦用の魔法の指輪を机上に投げ出す。
 そしてソファから立ち上がると、
「庭に1ユニット立てておいたザマス。サルでもお孫さんでも使える。行くぞハーレック」
 そう言って日村邸を後にした。

 その数時間後、再び空京のメディアに激震が走ることになる。
 日村の自宅にマスコミが押し寄せ、日村の『裏切り』に厳しい非難が集まっていた。