空京

校長室

戦乱の絆 第二部 第三回

リアクション公開中!

戦乱の絆 第二部 第三回
戦乱の絆 第二部 第三回 戦乱の絆 第二部 第三回

リアクション


エピローグ


 契約者たちの活躍により、
 ヒラニプラを襲った機械化モンスターたちも退けられ、
 巨人要塞は空中ドックへ辿りつくことなく、カンテミールと共に大地に墜ちた。

 契約者によって目覚めていたシャムシエルは、
 墜ち行く要塞の中で、カンテミールの骸の傍らを離れることはなかった。
 その後、彼女の姿は発見されていない。


 その頃、ドージェの祖国に向かっていた契約者たちは、
『ウゲンがドージェの弟であるということ』と、
『ウゲンが特殊なコリマクリスタル【黒のリンガ】によって、数億のフラワシを得た人間であるということ』を知った。

 常人では耐えられるはずの無い【黒のリンガ】の力をウゲンが受け入れられたのは、
 彼もまたドージェと同じように特異な潜在能力を持っていたからだと推測され、それは、おそらく真実だった。


 一方、アイシャ奪還部隊はウゲンとアイシャの元へ辿り着く。
 そこで彼らは、ウゲンを問い詰めた姫神により、
『アイシャがウゲンによって作られた存在である』という真実を得ることとなった。
 そして。
『ウゲンの真の目的がゾディアックを使い、地球とパラミタ、二つの世界を消滅させることにある』ということも。

 ウゲンは、アイシャを使ってゾディアックを操るため、
 契約者たちが辿りつくまでに、邪魔なアイシャの自我を消去していたのだった。


 アイシャの真実を看破されたウゲンは、
 自我のほとんどを消去されたアイシャを支配下に置き、空中ドックへと向かう。

 ゾディアックを狙うウゲンの猛攻の中、、
 シャンバラは、契約者たちがそれを押さえている間に、リフルの緊急脱出に成功するも、
 ウゲンの支配下にあったアイシャの搭乗を許し、残りの十二星華を乗せたゾディアックを奪われてしまったのだった。

 そして――




 怪我人の治療に追われる空中ドック。

『女王とゾディアックが――!?』
「全ての責任は俺にある。
 ジンが責任を問われぬよう手は回しておく」
 英照は鋭峰へ告げた。
『そんなことはどうでもいい!
 俺の事などより――』
「ジン。全ての責任は俺が取る、と言ったんだ」
 鋭鋒が英照の様子に気づき、訝しげな調子で問う
『……何を考えている?』
「キマクでは石原校長がまだ上手くバランスを取っている。
 エリュシオンとの関係はこのまま安定するだろう。
 急を要する深刻な問題は、ゾディアックだけだ。
 ポータラカ人によれば、
 十二星華が欠けている分、ゾディアックが女王の力を最大出力させるまでには時間を要するらしい。
 その間に、ゾディアックと女王は俺がなんとしても取り返す。
 この身と引き換えにしてもだ」
『ッ、待て――』
「問題は無い。
 俺が死んだとしても、ジンが受けるパートナーロストのダメージは微小で済むようにしてある」
 告げて、英照は通信を切った。




 一方、契約者の手により寺院より救出された良雄は――

「大人しく僕たちに付いてきてくれるのか?」
 アイリスの問い掛けに良雄が頷く。
「いいッスよ。
 大帝に会って詳しく話しを聞くっすよ」
「ありがたいが――
 随分と急な心変わりだな」
「へ!?
 いや、ただ、えー、俺は誰の挑戦も受ける時は受けるが心情、とか、ほら、とにかくそんな感じッス。
 何もやましいことは考えてないッスよ!
 あは、あはははは」
 少し不可解そうなアイリスの視線を受けながら、良雄は笑って誤魔化した。

 彼は『大帝と一つになる』決意を固めていた。
(……上手くやればエリュシオン大帝になれるって言われたッスけど……
 でも、よく考えたら、何をどう上手くやればいいッスかね……?)








 太平洋上。
 ゾディアックは海面に巨大な影を落としながら静かに佇んでいた。
(……やめて……)
 アイシャの自我は、とても脆弱なものだった。
 それでも彼女には、彼女自身が何を行おうとしているのかが分かった。
(大切な……ものばかりなの……)
 己の意思の届かないところで、体は女王の力をゾディアックへと巡らせていく。
(……世界を……壊さないで…………)
 ゆっくりと、ゆっくりと、世界を終わらせるためのカウントを重ねていく――



担当マスターより

▼担当マスター

蒼フロ運営チーム

▼マスターコメント

『蒼空のフロンティア』運営チームです。
『グランドシナリオ 戦乱の絆第二部 第3回』のリアクションをお送りします。

今回のリアクションは以下のマスターが担当しています。

【1】ヒラニプラ地域の戦い:森水鷲葉
【2】要塞内部:九道雷
【3】アイシャ奪還:大里佳保(ウゲンとアイシャ、ウゲンとアイシャ2:村上収束)
【4】その他、プロローグ、エピローグ:村上収束
※特定の番号でかけられていても別の番号のアクションと判定され、そちらで描写される場合もございます。

また判定の結果、シナリオ全体の動きは以下のようになりました。

・カンテミールの要塞は空中ドックに到達する前に墜とされた。
・アイシャが自我のほとんどを消され、ウゲンの干渉を受けるようになった。
・ゾディアックがアイシャに奪われ、太平洋に向かった。
・ゾディアックが奪われる際に十二星華のリフルだけ、緊急脱出させる事に成功した。
・良雄が無事救出され、良雄は大帝の地位を乗っ取ると決め、アイリスの元へ。
・キマクは恐竜騎士団とパラ実の力関係は変わらず、エリュシオンとの関係が現状で安定した(ペリフェラルシナリオ「恐竜騎士団の陰謀」より)。


今回ご参加頂いた皆様には記念アイテムとして「カンテミールの部品」をプレゼントします。
(記念アイテムの配布は4月29日になります)

『戦乱の絆 第二部 第4回』は5月7日の発表予定です。
次回も皆様とお会い出来る事を楽しみにしております。



■七曜について
今回、シャンバラ側に回収・拘束された七曜側PCは以下の7名になります。
次回のスタートの状況については次回ガイドをお待ちください。

茅野瀬 衿栖
レオン・カシミール
横島 沙羅
高崎 悠司
レティシア・トワイニング
横倉 右天
アルカ・アグニッシュ

※この状態はグランドシナリオでのみの扱いとなり、他シナリオへは問題無くご参加いただけます。

〜〜〜〜
4月29日 リンク切れ・誤字等を修正しました。