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脳内恋人バトルロワイヤル!

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脳内恋人バトルロワイヤル!

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【ストーリーモード】
 一回戦が全て終了し、全選手が出揃った。
 なんとか勝ち上がったカーマインは、次の試合へと思いを馳せる。
 だが、彼の心にはまだ一回戦の対戦者であるホワイトモンキーのことが頭に引っかかっていた。

 その後も見事に勝ち上がり、なんと準決勝にコマを進めたカーマインであったが、そこでシャーレットと対戦し、敗れてしまう。
「あ・・・・・・負けてしまいましたか。大会中に長電話をしすぎたのが敗因ですかね・・・・・・」
 カーマインは悔しさを滲ませながらも、自分を倒して決勝へとコマを進めた対戦者を褒め称えた。

 そして、決勝戦。
 幾多の萌者たちが参加したこの大会の頂点が決まる。

「さあ、この大会もとうとう決勝を迎えました! ここで相対するのは『脅威の化学反応! 姉御×ツンデレ=無限大』魏延文長&橘皐月カップルッ!!! と『危険な愛の逃避行』セレンフィリティ・シャーレット&カティアの登場だッ!!!」


 両選手が入場してくると、会場のボルテージは極限にまで上がった。
「うう、やっぱり俺も決勝戦にいきたかったですね・・・・・・」
 カーマインはその様子を見て、悔しさを滲ませた。
 だが、試合が始まるとそんな感情は吹き飛んだ。

「す、凄い! まさかあの強気な魏延がさっちゃんに押し倒されて・・・・・・えっ?! そ、そんな○○○までしちゃうの?!」
 勝ち上がるごとに経験地を蓄えていった対戦者たちは、お互いにすばらしい進化を遂げていた。
「あ、あのクールで無口だったカティアが、裸エプロンでシャーレットのために愛妻弁当を作るだって?!」
 想像を絶する凄まじい攻防が行われた。

 そして、決勝戦も決着の時。
 魏延の頭上にはムチと拘束衣が、シャーレットの頭上には愛妻弁当が浮上していた。
 両者の萌えと燃えがぶつかり合い、激しく火花を散らす。
 そして、この大会を制したのは・・・・・・


「魏延文長&橘皐月カップル、おめでとうっ!!! 君たちこそ、ノウ恋チャンピオン『萌えマスター』の称号に相応しいッ!!!」

 決勝戦が終わると、フィールド上での授与式が始まった。
 カーマインもいちよベスト4として、その式に参加していた。
「俺も欲しかったですね『萌えマスター』・・・・・・」
 そんなことを漏らしながら、実行委員長の言葉などを聞いていると、カーマインはあることに気がついた。
 萌えマスターの称号を授与している実行委員長と受け取る魏延の背後に、一人の人間が近付いていることに気付いたのだ。

「ホ、ホワイトモンキー?!」
 カーマインが声をあげると、他の人間たちもホワイトモンキーの存在に気がついた。

「・・・・・・ソノ称号ハ俺ノモノダ・・・・・・」
 ホワイトモンキーは息も絶え絶えになりながら、魏延の方に迫っていた。
「や、止めるんだ! ホワイトモンキー、今君が対戦を申し込んだところで、勝てるわけがないだろう!」
 カーマインはそう言って、ホワイトモンキーを静止する。
「わてに用があるなら、いつでも対戦を受け付けるで」
 魏延も萌えマスターとしてのプライドからか、一歩も引こうとしない。

「ホワイトモンキー! あなたの彼女だって、こんなことを望んでいないぞ!」
 カーマインは必死になってホワイトモンキーに抱きついた。
「あなたとの対戦の後、シャンバラ中の病院に連絡したんです。そしたら、一名だけいました。身寄りのない寝たきりの患者で、最近恋人が見舞いにこなくなってしまった人が。あの話は本当だったんですね」
 カーマインがホワイトモンキーに問いかけると、彼はぶつぶつと不明瞭なことを言う。
「マエニ・・・・・・ケイハ・・・・・・ナイ」
 そう言って、無理やりにカーマインの腕から逃げようとする。

「待ってください! この話には続きがあるんです。最近恋人が見舞いに来なくなった寝たきりの患者が、先週になって目が覚めたんだそうです! あなたの恋人は、意識が戻ったんですよ、早く会いに行ってください!」
「ソ・・・・・・レハ・・・・・・ほんとうか?」
 徐々にホワイトモンキーの言葉が正常に戻っていく。
「ええ、だから萌えマスターになるのはまた今度でもいいんです!」
「何が何やらよく分からんけど、わてはいつでも対戦は受付とるで」 と、魏延も口を合わせてくれる。

「や・・・・・・やり直せるのか? また一度」
「簡単にリセットという訳にはいかないですけど、時間をかければいつかきっと、また日常に戻れる日が来るはずです!」

 ホワイトモンキーの仮面の下のないはずの目から、ポロポロと涙が零れ落ちた・・・・・・

担当マスターより

▼担当マスター

袋小路愚太郎

▼マスターコメント

どうもノウナイ恋人バトルロワイヤル!のリアクションを担当しました袋小路愚太郎です。
初参加のシナリオだったので、色々とお見苦しい点などあるかもしれませんが、とりあえず内容の濃さでは誰にも負けないように頑張りました。
楽しんでいただけたら幸いです。

あと、本当に個人的なことなのですが、GMとなったのを機会にツイッターを始めました。
「FukurokojiGutar」で検索してみてください。
頭の悪いことしか呟きませんが、シナリオまだかよ! など執筆状況の監視をしていただけたら幸いです。