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第七篇:秋葉 つかさ×加能シズル
『本』の中の出来事です、本来ありえないようなことも可能ではないでしょうか。
秋葉 つかさ(あきば・つかさ)がそう思い立ったのが、そもそもの始まりだった。
加能シズル(かのう・しずる)を誘って『本』の中へと入ったつかさは、シズルに陵辱されている状況を満喫していた。
普段は私がいじめてばかりですから、たまには逆を味わってみたいですね……というか元々私は今まで凌辱される側として生きてきましたから――そんなことを考えながら『本』の中へと入ったつかさは、ふたなりと化した加能シズルに凌辱されつくしていた。
「な、なんなのこの身体!? もしかして、つかさのせい!?」
最初、シズルは自らの身体に起きた変化に驚いた。そして、ゆっくりと自分の腰周りへと目線を落とし、絶叫した。
「え? まさかこれ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!」
しかし、段々と慣れてきたのか、はたまた、この『本』の取り込まれてしまった人々を助け出す為に仕方ないと割り切ったのかは定かではないが、シズルはこの状況にも順応し始めた。
そして、つかさはそれに満足して、熱く濃厚な吐息を漏らしながら叫ぶ。
「いいんですよ? 今までシズルに色々と酷いことをしてきましたからね……思う存分穢してくださいませ!」
更に激しく陵辱してくるシズルに恍惚を感じながら、つかさは更に叫んだ。
「元々恋愛なんてわかっていない私です、こんな身体だけの関係で繋ぎ止めれるとも思っていませんが、私にとってはそれが全てです! もし望めるなら、最後は裸で抱き合いそのぬくもりをいつまでも感じていたい!」
そして、ふっと息を抜くように吐き出すと、小さく苦笑して、つかさは一人呟いた。
「……ふふっ、下賎な私には過ぎた望みですね……」
二人のこうした関係が、いつまでも良好なものであらんことを。
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