リアクション
エピローグ
手術、メンテナンスも終わってしばらくして……。寝ていたニアが目を覚ました。
「……ここ、は?」
「おはよう♪ 良く眠れた?」
ニアの目の前には笑顔のルカルカの顔があった。
「……うん」
まだ、状況が飲み込めていないニア。曖昧に頷く。
「たしか、ニア、寝ちゃって……」
「うん。それでルカ達がゆっくり寝られる場所に移動させてあげたの」
「そっか……。なんだか、すっきりしてる」
ニアは起き上がって自分の身体を見る。
「寝ている時に綺麗にしてあげたからね♪」
「……ありがとう」
「どういたしまして♪ 外でみんな待ってるからいこっか」
「うん」
ニアとルカルカがトラックの外に出ると秀幸達が待機していた。
「起きたみたいだね! 調子はどうかな?」
北斗の言葉にニアが身体を動かしてみる。
「……うん、調子、良い」
「良かった良かった!」
「メンテナンスしてあげたかいがあったわね」
「もし、調子が悪くなったら僕に言ってね」
「……うん、ありがと」
護の言葉に頷くニア。
「ねぇ、秀幸」
「はい、なんでしょう?」
「ニアの処遇はどうなるのかな?」
「そうですね……」
ルカルカの言葉に考え込む秀幸。
「データは回収済み、自爆装置は解除しましたから……。ニア殿次第ってところでしょうか」
「そっか……。もし行く場所が無かったら教導で保護するっていうのはどうかな?」
「……確かに、一人にするよりかはそちらの方が安全である確率が高いですね。では、そうしましょうか。他の皆さんは構いませんか?」
「俺は問題ない」
「僕たちも依存はありません」
「了解♪ ねぇ、ニア。これからどうするの?」
「……どうしよう?」
「えっと、質問で返されても……」
苦笑するルカルカ。
「ニア、良かったらルカ達と来ない?」
「一緒に……?」
「一人でいるよりは僕達と一緒の方が楽しいと思うよ」
「……楽しい、うん。行く」
「では、決まりだな」
「じゃあ、これよりニア殿は自分達、教導団が保護します。これからよろしくお願いします」
「うん、よろしく」
こうして、ニア本人は自爆装置や、麻薬組織のデータ等、犯罪者に加担していたという記憶を一切思い出す事無く、楽しい一日を過ごしたのだった。
初めましての方は初めまして。何度目かの人はこんにちは! 瓜生 和希です。
リアクションの方、いかがでしたでしょうか? 区切り方が少々難しかったですね……。
さて、今回はデパートにやってきた機晶姫ニアちゃんのお話です。
アクション通りじゃない方はごめんなさい。今回もどうしようかとてつもなく悩みました。今まで担当した中では今回が一番かも……。
ここしばらくデパートに行ってないものでどんな感じか情報があいまいだったのがその原因の一つでもありますね。実際にどんなものがあるか調べに行きましたが、女性用ファッションショップばかりであまり参考にはなりませんでした……。
屋上に関しては実はそういう場所に行った事がなかったのでネットの情報を元に作らせてもらいました。
屋上遊園地……昨今、数が減少しているようですね。これを機に皆さんも少しでも興味を持っていただけたらと思います。
後は、せっかくなのだから自爆装置の事なんて知らずに楽しんでもらおう! という判断の元割り切って書かせて貰いました。もちろん一部の方は途中から知っていただきましたが……。
なので純粋にショッピングを楽しんで貰っている方が多数いらっしゃるかと思います。そこを楽しんでいただけたらと思います。
それと、少々途中でごちゃごちゃしてたりごり押し気味な部分が出てきてしまい申し訳ないです……。
そして、ニアちゃんですがエピローグにも書かれている通り自爆装置も無事解除されデータも無事回収、しがらみからも開放されたのでシャンバラ教導団に保護される形となります。
あと、色々着せ替えしたりしていますが、白いドレス、首には四葉のクローバーが中に埋め込まれたブラスペンダント、猫じゃらしを持っていて、綺麗な銀髪には雪の結晶の形をしたヘアアクセサリー。というのが最終的なニアちゃんの格好になります。立ち絵が欲しいです……。
そして、今回は参加された皆さんにそれぞれ称号を贈らせていただきます。
では、短いですが皆さんに楽しんでいただけたらと思います。
お付き合い頂きありがとうございました!