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『C』 ~Crisis of the Contractors~(前編)

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『C』 ~Crisis of the Contractors~(前編)

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五日目


 朝のイコン戦会場。集まったのは天貴 彩羽(あまむち・あやは)スベシア・エリシクス(すべしあ・えりしくす)の操るスクリーチャー・オウル十七夜 リオ(かなき・りお)フェルクレールト・フリューゲル(ふぇるくれーると・ふりゅーげる)の操るメイクリヒカイト‐Snp
 対峙しているのはフリーダムとグローリー、ビクトリーのアメリカ組。
『よっしゃ! 早速勝負と行くか!』
『いいわよ。君たちの限界を私に見せてよ』
『勝負スタートだ!』
 先陣を切るフリーダム。
「いきなり突撃してくるのね。良いわ。受けてたつわ」
 スクリーチャー・オウルから人型形態のスクリーチャー・ゲイルへと変形。
「くらえっ!」
 フリーダムはサーベルを二刀持ち、様々な攻撃パターンを織り交ぜてスクリーチャー・ゲイルへ攻撃する。
「まだまだね」
 それらを薔薇のレイピアで全て受け流していく。
「嘘だろ……!」
 手数で挑んだトーマス。それを全て受け流され驚きを隠せないでいた。
『援護する!』
 そこにビクトリーが銃剣付きビームアサルトライフルを持ちスクリーチャー・ゲイルに攻め込む。
「……狙い撃つ」
 そこにメイクリヒカイト‐Snpの対神スナイパーライフルによる援護射撃。
「っ!」
 咄嗟にブレーキしたビクトリー。弾の着弾地点はビクトリーの目の前。
「行動先を読んでいたのか……?」
『一度離脱だ!』
 フリーダムとビクトリーが後退する。
「逃がさない!」
 スクリーチャー・オウルに変形。その高い機動力でフリーダム達に追いつき、その上空からツインレーザーライフルを撃つ。
『危ない!』
 それを弾をとめたのはグローリーのビームシールド。
「……いま!」
 そこにメイクリヒカイト‐Snpの対神スナイパーライフル。
「しまっ……!」
 撃ち抜いたのはグローリーの右脚部。
「……おまけ」
 更にグローリーの左脚部を撃ち抜き、行動不能にする。
「くそっ……!」
「逃げられないわ!」
 フリーダム達の前に降り立ち、スクリーチャー・ゲイルに変形。
『体勢を立て直す隙もないわけか……!』
『二機で行けば!』
 フリーダムとビクトリーの二機がビームサーベルを持ち、スクリーチャー・ゲイルを攻撃。
 交互、同時、ランダム。フリーダムとビクトリーが見事な連携で、スクリーチャー・ゲイルに攻撃をしかける。
 さすがに無理と悟ったのかスクリーチャー・ゲイルが一度下がる。
「良い連携ね」
「フリーダムが迎撃態勢に入っているでござるよ!」
「そこだぁぁ!!」
 加速しつつサーベルを振るうフリーダム。
「っと!」
 すぐさま、レイピアで防御するスクリーチャー・ゲイル。
「くそっ、当たらない……!」
「うおぉぉぉぉ!!」
 そこに、ビクトリーが突撃してくる。
「行動位置算出完了。位置情報修正今よフェル」
「……撃つ!」
 放たれたライフル弾はビクトリーの脚部を撃ちぬく。
「うおぉぉぉ!?」
 勢いがついたビクトリーはそのままごろごろと転がり、しばらく転がったあと、そのまま停止した。
『ビクトリー!』
『さて、あとはあなたね』
 レイピアでサーベルを弾き、一度距離を置く。
『トーマス、あなたの実力は分かったわ。一つ聞きたい事があるの』
『なんだ?』
『実戦では、意思持ち会話も出来る存在。それを殺すのよ? あなたにはその覚悟があるかしら?』
『……急になんだ?』
『実力が十分なら、いつかは実戦へと狩り出される。そこでは、相手を殺さなければ殺される。自分と同じように生きてきた相手をあなたは殺せるかしら、と聞いているだけよ』
『そういうことか……』
 トーマスは少し考え、サーベルを構えた。
『これが、俺の答えだ!』
 そのまま、サーベルを突き出し、突撃した。
『そう、良い覚悟ね』
 突きを払い、そのまま動力炉へ攻撃し、フリーダムの機能を停止させた。