リアクション
水着姿で逃走しているセレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)とセレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)。 ◇ ◇ ◇ 「食事なんてしているとは余裕だな、理子」 「もう食べ終わってるわ」 「じゃ、どこに移動するつもりなんだ?」 「基地だ。あそこなら入り組んだ地形を利用して逃げ隠れすることができる」 「基地は他の面々もけっこう集まりそうですよ?」 どこに逃げるつもりなのかといった作戦やここまで来るのに入手した情報の交換をしていると、ハイドシーカーで位置を確認した月琥がオイルヴォミッターを発射してくる。 発射されたオイルヴォミッターは理子の食べていた皿でそれを受け止められた。 「大人しくして。あなたたちは私が捕まえるわ」 「ここは私が足止めをします。みなさんは先に行ってて下さい!」 「「ルカも/アコも手伝うよ!」」 「ん?」 加夜が名乗り上げると、食堂の窓から侵入してくるルカルカとアコもそれに名乗りを上げる。 「よっと!」 「やっほー、涼司」 「ルカルカと……」 「アコだよ」 「あの子の組、さっきもやりあったから調子は分かるよ」 簡単に教室でのやりとりを話してみせるルカルカとアコ。 「分かった。気をつけろよ」 「はい!」 「涼司たちも」 「気を付けてね」 加夜の弾幕援護を受けつつ、ルカルカとアコの引き付けのお陰で食堂を出ていくことが出来た涼司に陽一、理子。 「ここは通しませんよ!」 「さっきぶりだね」 「隠れてないで出てきたら?」 「あなたたち……」 アコの賢狼で隠れ身を再び解除させられた和深。 仕方なくワイヤークローで動きを制限させることに努める。 「そーれ! 暴れ椅子だぞーっ」 加夜の弾幕援護に加え、ルカルカとアコの椅子の暴乱が食堂に舞いあがる。 「あっ!」 「加夜!!」 あちこちに放っていた月琥のオイルヴォミッターに足を取られる加夜。 ルカルカが助けに行こうとすると月琥にオイルヴォミッターを発射される。 「行かせないよ!」 「ルカ!」 アコの空蝉の術でこの場に椅子を残して戦線を離脱するルカルカとアコ。 「ごめんね! あとで謝るから!!」 「もう! ……また逃げられた」 身動きが取れない加夜に、和深がワイヤークローを発射させる。 「いっけー!!」 エロさを求めた和深の放ったワイヤークローは加夜の体にぐるぐると巻きつく。 そして巻きついたワイヤーは、加夜のボディラインをはっきり浮き出すのだった。 「よしっ……よし!!」 「兄さん……」 「あらら。捕まっちゃいましたね」 素直に笑って負けを認める加夜。 「牢屋区は校長室でしたね」 |
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