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リアクション
ウイルスのせいで……
周囲を警戒しながら進んでいくリアトリス・ブルーウォーター(りあとりす・ぶるーうぉーたー)。
そこへルカルカからの連絡が入る。
『近くにウイルスの反応あり!! このウイルスは素早く増殖していくタイプみたいだから、確実に仕留めて!』
「わかった! 行くよっみんな」
ルカルカの指示でウイルスの場所へ向かうリアトリス。
そしてそれを追いかけるカレンデュラ・シュタイン(かれんでゅら・しゅたいん)、メルヴィナ・ヴィルヘイム(めるびな・びるへいむ)、マーガレット・ヴァーンシュタット(まーがれっと・ばーんしゅたっと)の三人。
「ここみたいだね」
リアトリスの前には獣の様なウイルスがあちこちに穴を空けていた。
『この空間で仕留めないと、また探すとこからしなきゃいけないから、お願いね!』
「ウイルスの相手よりも俺はオトメンちゃんの相手が良いんだけどな」
「ウイルスで困っている人達だっているんだよ?」
「ウイルスか……同性愛に目覚めるウイルスであればよかったのだが」
「メルヴィナまで!?」
「機械を苦しめようとする悪党は某が成敗したる!!」
「マーガレット……!」
リアトリスはマーガレットの意気込みに感激すると、そのマーガレットはウイルスの口めがけてポイズンアローで海京えびせんを投げつけた。
毒に侵されたウイルスが動きを鈍くすると、カレンデュラはライトニングブラストでウイルスの動きを止めていく。
「我の守りが効くうちに、お願いするであります!」
メルヴィナがディフェンスシフトを全員にかけると、味方の防御に専念し邪魔にならないよう後ろに下がる。
三人のディフェンスシフト、ポイズンアロー、ライトニングブラストの援護を受けたリアトリスは、フラメンコを踊りながらレジェンドストライクで仕留めていった。
「なんとか倒せたな。……でもなんか熱ない?」
倒し終え、マーガレットがふとカレンデュラを見るとカレンデュラに目を奪われた。
「デュラ!」
「な、なんだよ」
「貴公が好きだ」
「な、ななな……なにを言ってるんだ!?」
「この目が嘘をついている目をしてるか!?」
ただし、目からすごい勢いで黒い煙が出て、汽笛らしき轟音が耳から出ている。
「煙吹いてる目なんて信じらんねえよ!」
同性とのキスは嫌なのでリアトリスに助けの眼差しを向けるカレンデュラ。
ギリギリと迫っていくマーガレット。
「ど、どうしよう……もしかしてマーガレットにウイルスが!?」
「きゃぁぁぁ!!」
一人あたふたしているリアトリスに対し、メルヴィナは二人の百合百合しいというか薔薇薔薇しい光景に感激し、奇声を上げ写真を撮りながら滝
のように涙と鼻血とよだれがあふれ出すのだった。
「おい! 叫んでないで助けろって!!」
「お似合いだよ、お幸せに!」
「おまえーーーー!!」
ペロッと舌を出し、グーサインを出すメルヴィナにキレるカレンデュラ。
「さぁ。某と熱いベーゼを交そうや!」
「やめろー!!」
ついにカレンデュラとマーガレットの口が合わさろうとした……が、リアトリスがカレンデュラの後ろから手を伸ばし人差し指が間に入ることで
なんとか阻止することが出来た。
「待って待って! ねぇ、マーガレットはウイルスにかかってないんだよね!?」
『ウイルスにかかってたらとっくにダリルが検出してるよ!』
どうやらマーガレットはウイルスにはかかっていないようだ。
「なゼ、邪魔をスルん、ダダダ」
言動がおかしくなり、マーガレットはオーバーフローに陥ってしまう。
「な、なんとか止まった、かな?」
「サンキュー、リアキュン! おまえのおかげで俺の初めてのキスは守られた!」
ほっと一安心するリアトリスにカレンデュラはリアトリスの両手を強く握り上下に振る。
「あ、ははは……」
そんなカレンデュラにリアトリスは苦笑いしか返せない。
『聴こえるか?』
「どうしたの?」
ダリルの声が聴こえてきて、オーバーフローで機能不全となったマーガレットを回収することを伝えられる。
戦闘不能のマーガレットはここで離脱し、マーガレットを除いたメンバーで探索することになった。
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