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リアクション
1.ヒュズクデンゲラブンゲリオン部へ!
「ヒュズクデンゲラブンゲリオン?」
「ヒュズクデンゲラブンゲリオン!」
「いやですからヒュズクデンゲラブンゲリオンとは何ですか」
「いやだからヒュズクデンゲラブンゲリオンだねぇ」
湯上 凶司(ゆがみ・きょうじ)がいくらセラフ・ネフィリム(せらふ・ねふぃりむ)に聞いても、糠に釘を刺したような答えしか返ってこない。
「謎に包まれた部活動か…… それだ! 新生徒会広報として、この部活を取り上げてネタにしましょう!」
「だから最初っからそう言ってるんだよぉ。んじゃあ、行こうか!」
「ええっ、ボクも行くのぉ?」
「当然ですよ」
エクス・ネフィリム(えくす・ねふぃりむ)も引っ張って、凶司たちは早速ヒュズクデンゲラブンゲリオン部の扉を叩こうとする。
そんな凶司たちの耳に入ってきた会話。
「ねねね、どんな部活なの?」
「それはもう一度体験してみれば分かりますよ!」
「大体、いつからこの部活はあるのよ」
「そりゃあ、先輩の先輩達から受け継がれて……」
「ホントに? 先輩の先輩ってどこにいるの?」
「そりゃあ、今は卒業してここにいませんよ」
「ふぅ〜ん……」
扉の前にいたのはヒュズクデンゲラブンゲリオン部部長とルカルカ・ルー(るかるか・るー)だった。
「ヒュズクデンゲラブンゲリオンを、新生徒会広報が宣伝してくださる!?」
凶司の話を聞いて部長は飛び上がらんばかりに小躍りした。
「(ぶっちゃけヒュズクデンゲラブンゲリオンとやらはどうでもいいんですがね……)テーマはこれです。『緊急特番!謎の部活、ヒュズクデンゲラブンゲリオンに迫る!』!」
「いやあ謎の部活って、ヒュズクデンゲラブンゲリオンを知らない人はいないでしょう」
「だから謎部活なんだってばー」
凶司の案に苦笑する部長。
その部長に突っ込むルカルカ。
「まあ、あれですよ。最近は視聴者の目も肥えていますからね。地味なルール説明などは省き、人目を引く派手な話題、妙なルール、変な歴史を強調してとにかく興味を持たせるなんてことも……」
「それでも、どんな形にせよヒュズクデンゲラブンゲリオン部を取り上げていただけるなんてこんな光栄なことはありません! 何でも協力いたしますので、どんどん見学していってください!」
熱烈な歓迎を受け、部室に通された凶司たち。
「果たして、そこで我々が見たものはぁ――!」
セラフが早速熱く煽った。
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